授業改善のポイント
 児童生徒が「わかる喜び 学ぶ楽しさ」を実感し、確かな学力を身に付けるための授業改善のポイントを、学習指導の過程に沿ってまとめると次のようになります。

学習指導の過程 授業改善のポイント
 
児童生徒の事前の
実態把握
右向き矢印
レディネステスト等の実施
 単元・題材、本時の学習を展開する上で、必要な知識・技能などがどの程度身に付いているか、どのような興味・関心があるか、プリントや質問紙等で実態を把握する。
 
学習課題の提示
右向き矢印
学習目標の明確化
 単元(題材)を通して身に付けさせたい力や基礎的・基本的な内容を明確にし、何を学習するのか、どのように学習を進めるのかをつかませる。
 
分かる授業の展開
右向き矢印
一人一人に応じたきめ細かな指導
 理解の程度に応じた学習集団や課題別学習集団を編成し複数の教員で指導する等、指導形態を工夫したり、子どもの実態や教科の内容によって指導方法を工夫したりして、基礎・基本や自ら学び自ら考える力を確実に身に付けさせる。

体験的・問題解決的な学習の充実
 直接触れる、操作して確かめる、自分の考えをもって工夫するなどの具体的な活動を取り入れた学習を展開し、その学習を通して何がわかったか、どんなことが不十分なのか、新たな課題は何かなどについて児童生徒が実感することを重視する。
 
目標の実現状況の
把握
右向き矢印
学習過程における評価の充実
 児童生徒の学習状況を見つめ、個のよさや成長が見られる場合など、児童生徒にとって適切な場面でその都度評価したことを返し、学習意欲の向上につなげる。確かな学力を身に付けることができるために《指導→評価→指導》等、評価した後の指導を大切にする。

評価方法等の工夫改善
 評価方法と併せて評価の時期を適切に位置付けた評価計画を、指導計画とともに作成しておく。
 単元・題材レベル、授業レベルの評価規準にそって指導したことについて評価する。「おおむね満足できると判断される」状況(B)の具体的な姿を想定しておき、児童生徒のよさや目標の実現状況の程度を見極め、次の学習指導に確実に生かす。

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基礎・基本の定着
個性の伸長
右向き矢印
学習の補充・深化
 児童生徒の理解や習熟の状況等に応じ、補充的な学習や発展的な学習によって、基礎・基本の確実な定着を図ったり、能力・適性、興味・関心等に応じてさらに学習を広げたり、深めたり、進めたりする。特に、「努力を要する」状況(C)と判断される児童生徒への指導の手だてや働きかけを重視する。
 
学習のまとめ
右向き矢印
目標の実現状況の確認
 学習に対する満足感、成就感を味わわせるとともに、一人一人の学習の実現状況の程度を判断し、今後の指導の方向を確認する。
児童生徒による授業評価
 教師の様々な工夫が施された授業について、児童生徒の思いや願いを把握し、わかる喜びや学ぶ楽しさを一層実感できる授業づくりに生かす。(目的に応じて、新たな単元に入る前や単元途中等に実施することも考えられる。)

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