各教科指導のポイント(小学校) 各教科の指導のポイント
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 各教科の指導のポイントを、新学習指導要領各教科の趣旨・重点、教員へのアンケート調査、山口県の学力調査の結果、全国的な教育課程実施状況調査の結果を踏まえて作成しました。
※アイコンで表示されている教科は実践事例にリンクしています。
教科 指導のポイント
小学校国語
「話す・聞く」能力を高めるために、多様な言語活動を積極的に取り入れる。
「書く」能力を高め、より豊かな文章表現ができるようにするために、自分の考えを明らかにしながら、相手に分かりやすく伝えるための文章構成を考えさせる。
「読む」能力を高めるために、「大きく全体の内容を把握する力」を育てるとともに、言葉のもつ意味を大切にしながら読み広げるようにする。
学年のまとまりを意識して3領域の配列を工夫した年間指導計画や単元計画を作成するとともに、言語事項や書写についても計画的に配置する。
小学校

社 会
主体的な学習を進めるために、観察や調査・見学、体験などの具体的な活動、インタ ーネットや資料集・参考図書等を活用した調べ学習を積極的に取り入れる。
社会的な思考・判断を高めるために、問題解決的な学習を重視し、「調べたこと」を もとに、社会的事象の意味や役割などを「考える」学習を行うようにする。
より広い視野で社会的事象について理解できるようにするために、調べて表現したこ とをもとに、気付きや意見を交流する場を設ける。
地域素材を教材化して提示したり、地域の人とのかかわりを大切にした学習を取り入 れたりするなど、より地域と密着した学習を展開する。
小学校算数
数量や図形についての算数的活動を通して、数量や図形についての意味を理解したり、数理的な処理のよさに気付いたり、考える力を高めたりする学習を重視する。
数量の大きさを判断したり、図形の特徴を認識したりするなど、数量や図形についての感覚を豊かにする学習を展開する。
実際の場面と結び付けたり、作業的・体験的な活動などの算数的活動を取り入れたりして、計算の意味や計算の仕方を実感的に理解し、用いることができるような学習を重視する。
既習事項をもとにして考えたり、多様な方法で考えたりする活動を通して、見通しをもち筋道を立てて考える学習を展開する。
小学校理科
子どもが自然の事物・現象に対して疑問をもち、主体的に予想、検証、考察できるような問題解決学習を取り入れ、科学的な見方や考え方をつくることを重視する。
〔各学年で育成する問題解決の能力〕
  第3学年 比較しながら調べる能力(「比較」の能力)
第4学年 要因を関係付けながら調べる能力(「要因抽出」の能力)
第5学年 条件に目を向けながら調べる能力(「条件制御」の能力)
第6学年 多面的に追究する能力(「多面的な追究」の能力)
問題解決のために適切な用具を用いて観察・実験できるようにし、その結果を予想と比較して考察したり、わかりやすく表現したりする活動を重視する。
動物や植物などを対象にして感じ、考え、実感するという活動を通して、自然を愛する心情や自然に対する豊かな感性を育てる。

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教科 指導のポイント
小学校

生 活
内容が8項目に厳選された趣旨を踏まえ、重複を避けたり、繰り返して取り扱う内容を明確にしたりして、2年間を見通した指導計画を作成する。
現在の生活科マップを再検討し、まず教師が地域を十分理解した上で、これまでの活動や指導計画を見直す。
児童の思いや願いを的確にとらえ、その実現に向けて、一人一人に応じた教師のかかわり方を工夫する。
長い目(変容をとらえること)、広い目(多様な方法でとらえること)、基本の目(評価規準)で児童の取組みを評価し、個に応じた指導につなげる。
小学校

音 楽
1,2年生はリズム、3,4年生は旋律、5,6年生は音の重なりや和声の響きに重点を置いた楽しい音楽活動を工夫し、子どもたちの音楽活動への意欲を高めながら、表現や鑑賞のどのような力を身に付けさせるかを十分意識した指導を行う。
教材の特徴をしっかりつかみ、音楽の要素を深く感じ取らせる授業を展開し、「音楽的な感受や表現の工夫」に示される力を伸ばす指導を重視する。
各題材において常に表現活動と鑑賞活動の関連を図り、聴き取る力と表現する力の有機的な関連を図ることで、指導の効果を一層高める必要がある。
地域の特色を生かし、郷土の伝統音楽などを素材にした教材づくりを工夫する。
小学校

図 画
工 作
造形遊びにおいては学習のねらいを明確にし、材料収集の方法や活動の見通しをもって、造形感覚や創造的な技能などの基礎的な能力を十分に働かせるようにする。
絵に表すこと、立体に表すこと、つくりたいものをつくることの内容を一層関連付けたり一体的に扱ったりして、一人一人のよさや可能性がより発揮できる題材を工夫し、よさや美しさなどを考えながら表し方を工夫するなどの創造的に表現する力を育てる。
表現の過程で相互鑑賞したり、鑑賞したことをもとに表現したりするなどして、能動的な鑑賞活動を工夫して行い、気付いたりわかったりすることを重視し、よさや美しさなどの感覚や感性を高める。
デザインの能力等を高めるために工作に充てる時間を確保するなど、指導内容、育みたい資質・能力を明確にした題材設定、指導計画を工夫する。
小学校

家 庭
家族や衣食住の生活を改めて見つめ直したり、実感したりすることができる実践的・体験的な活動を工夫し、自分の家庭生活への関心を高める。
身近な家庭生活に課題をもち、観察、調査、実験、実習などの多様な活動を通して追究できる問題解決的な学習を取り入れ、生活を創意工夫する力やよりよい生活を創ろうとする意欲、実践的な態度を育てることを重視する。
家族、友人、学校や近隣の人々とかかわることで、家族の一人として家庭生活を大切にする心情や互いを認め合う気持ちなど、豊かな心や感性を高める。
子どもや学校、地域等の実態に応じて「米飯及びみそ汁」以外は題材を選択し、子どもの思いや願いがより実践につながる題材構成や指導体制、学習形態を工夫する。
基礎的な生活の技能を確実に身に付け応用できるように、指導内容、育みたい資質・能力を明確にした、繰り返し学習できる時間を確保するなど、2年間の段階的な題材配列や指導計画を工夫する。

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教科 指導のポイント
小学校

体 育
児童の発達的特性を考慮し、仲間と豊かにかかわりながら運動に取り組ませることによって、生涯にわたり、運動やスポーツを実践していく基礎を養う。
心と体を一体としてとらえ、体を動かす楽しさや心地よさを味わうことによって、自分や仲間の体の状態に気付き、体の調子を整えることができるようにするとともに、体力の向上の内容(柔軟性や調整力等)を重点化する。
自分やチームの力に合った課題をもたせ、その課題を解決するための活動を考えたり、工夫したりすることができるようにする。
学年や学校、地域などの実態に応じて、運動を弾力的に取り上げるようにする。
保健領域については、生涯を通じて自らの健康を適切に管理し、改善していく資質や能力の基礎を培うため、健康の大切さを認識し、健康なライフスタイルを確立する観点を重視する。
小学校

総合的
な学習
の時間
この時間の学習のねらいとして、各教科、道徳及び特別活動で身に付けた知識や技能等を相互に関連付け、学習や生活において生かし、それらが総合的に働くようにする。
総合的な学習の時間の趣旨及びねらいを踏まえて、自校における、目標及び内容を定めて実施する。
全教育活動との関連の下に、目標及び内容、育てようとする資質や能力及び態度、学習活動、指導方法や指導体制、学習の評価の計画などを示す総合的な学習の時間の全体計画を作成して実施する。
児童の学習状況に応じて教師が適切な指導を行う。
学校図書館の活用、他の学校との連携、各種社会教育施設や社会教育関係団体等との連携、地域の教材や学習環境の積極的な活用などについて工夫する。

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