「学ぶことの大切さ」
 
写真 まんが家 なかはら かぜ
 
■ もっと勉強したいと思ったきっかけ 先生との出会い
 
 
 それまでは落書きばかりやっていた生徒だったのですが、厚狭高等学校の美術の先生と出会い、その先生がものすごく上手な絵を描かれたんですね。それまでは有頂天になっていて、ほんのちょっと他よりも描ける子だったのですが、鼻っ柱をへし折られました。そのときに思ったのが、この先生のようになりたいということです。落書きもがんばってやれば、絵描きというちゃんとした仕事になるんだと思いました。それでもう、ぼくの道は「絵を描く道」だと考え、芸術学校をねらおうと思いました。
 先生がいろいろな学校を紹介してくださったのですが、残念ながら絵描きにはなりませんでした。その後いろいろな先生と出会って、現在、まんが家をしています。先生との出会いがなかったら、今の自分はなかったと思います。
 
 
■ 学校の先生、児童生徒、保護者に伝えたいこと
 
 
 あまり大それた事は言えませんが、絵の勉強をしていて、がんばろうと思ったきっかけは、めざしている絵描きさん、めざしている漫画家さんに追いつきたい、乗り越えていきたいという思いであったと思います。負けたくない気持ちもありますが、技術とか、アイデアとかは経験を積んでいけば身に付いていきますが、落ち込んだときに、目標となる誰かがいたり、目標となる絵があったりすると、追いつきたいという思いもいつも持っていました。
 今の生徒さんたちに欠けているのは、最初からあきらめてしまうことで、とても残念に思います。上達する第一歩は、追いつきたい、追い越したいという思いです。それを大切にしてほしいと思います。
 
 
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