「学ぶことの大切さ」
写真 山田石油株式会社 会長 (山口県教育委員会 教育委員) 山田 宏さん
■ もっと勉強したいと思ったきっかけ 先生との出会い
 
 
 私は、小学校1年、2年は山口県に疎開でおりましたけれども、3年生から父親の仕事の関係で上京して東京の学校で学びました。小学校5年の時に、私立の成蹊学園小学校の5年生に編入をいたしまして、そこで出会った先生のことを今でも大変よく覚えております。
 先生は私たちに日本語を大切にするようにということを強く勧められ、毎朝10分ないし15分漢字の書き取りをずっと続けておられました。私たちは先生の熱心さに「かなわないな。」と言いながらも、一生懸命に漢字の練習をしたのを今でも覚えております。
 それ以来、私は、日本語の漢字の持つ意味、あるいはまた日本語の大切さ、そうしたことを自分なりに大切にしてきたつもりでおりますし、また、本を読むことにも、そのことによってずいぶん影響を受けたなという印象を持っております。
 
 
■ 学校の先生、児童生徒、保護者に伝えたいこと
 
 
 最近は、活字離れということがよく言われます。子どもたちもテレビやマンガは見るけれども、なかなか難しい本とかは読まないとよく言われます。私は、マンガやテレビで得られないものが、本の中には含まれていると思います。いわゆる文字の行と行の間にある子どもたちの想像力を養う、あるいはまた、子どもたちが学ぶことの大切さを文字によって知る、そうした意味からも、ぜひ子どもたちに読書というものの面白さを伝えたい、あるいはまた、読書の習慣をつけてやりたい、こういう思いがございます。
 どうかみなさん方も、それぞれのご家庭で子どもたちに偉人伝とか、その地域の伝説であるとか、また小説であるとか、本を読む習慣を子どもたちに身に付けるようにご尽力いただければ幸いでございます。
 
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