「夢と知恵を育む教育の推進」の構造 　　「夢と知恵を育む教育の推進」という山口県の基本目標を達成するための視点は、 　　「学ぶ力」「創る力」「生き抜く力」の３つの力と 　　「広い心」「温かい心」「燃える心」の３つの心の育成である。 この３つの力と３つの心を育成し、「夢と知恵を育む教育」の具現化をめざすために、 　２つの中心目標　と　４つの具体目標を設定した。

人間の資質や能力を個人的な側面に力点をおいたとらえ方であり、夢や希望を抱き、自己実現を図っていく「自立」する人間の育成をめざしたものである。 人間の資質や能力を社会的な側面に力点をおいたとらえ方で、相互に助け合い、支え合いながら生きていこうとする「協同」の精神をもった人間の育成をめざしている。 この「自立」「協同」は、相互に補完し合うことによって、望ましい人格を形成していくと考える。

中心目標を具体化していくために設定したのが具体目標である。 １　基礎学力の向上・定着　 ２　よさや可能性の発揮・伸長 「夢と知恵を育む教育」実践上の工夫点 体験的な学習活動や問題解決的な学習活動、コース別学習活動の展開などによって、基礎学力の確実な定着を図るとともに、個を生かして育てる指導を展開していく。その中で、学ぶ力や創る力などを育てたい。 １　基本的人権尊重の精神の育成 ２　自他の思いを大切にする心の育成 「夢と知恵を育む教育」実践上の工夫点 自分の考えをもち互いに話し合っていく場や、よさを認め合う場などを積極的に設ける。その中で、広い心や温かい心などを育てたい。 １　目標の実現に粘り強く取り組む意志の育成 ２　厳しさに耐え抜く気力と体力の育成 「夢と知恵を育む教育」実践上の工夫点　 夢や希望の実現のために、自主的、実践的な活動の場を意図的に設け、子どもたちが自ら困難を乗り越え、課題解決を図る活動を充実していく。その中で、生き抜く力や燃える心などを育てたい。 １　ふるさとを知り、愛し、創造しようとする意欲の高揚 ２　ふるさとの自然、歴史、文化、人に触れる体験活動の推進 「夢と知恵を育む教育」実践上の工夫点 地域の自然や文化財、伝統などの素材を学習材とし、ふるさとの温もりや英知を学ぶ活動を積極的に取り入れる。その中でふるさとを愛する心や生き抜く力などを育てたい。