2年次は全教科で学力向上への努力点を設定し、全職員で研究を進めた。その中でも、生徒による授業評価を実施し、授業改善を行ったこと、さらにそれを全体で協議し、全職員で共有したことは、学力向上への全職員の意識を高めるとともに今後の課題を見いだすきっかけとなった。
少人数指導については、生徒や保護者のアンケートから、いくつかの不安な点や改善点があげられたあるものの、その効果を期待し、9割以上が今後も少人数指導を希望すると答えていた。
また、生徒にとった「魅力ある授業に必要なもの」のアンケートでは、学年によって多少の差はあるものの、「考える時間が十分ある。」「解ける問題があり、分かったと感じる。」などの達成感や充実感に関する内容や「先生が興味がわくような話し方をする。」「先生が明るく、元気。」「先生の話がはっきり分かる。」などの教師の話術に関する内容、さらに「友達とグループ活動ができる。」「ゲーム感覚の内容がある。」「実験や体験学習がある。」などの学習方法に関する内容の回答が多かった。保護者からも今後の授業づくりのヒントとなるような意見や反省すべき点など、貴重な意見を多数いただいた。
このような生徒や保護者からの意見、アンケートの結果などを真摯に受け止め、最終年度も生徒による授業評価を生かしながら、ただ単に知識を身に付けさせるだけでなく、学ぶ意欲を育て、思考力、判断力、表現力が身に付くような魅力ある授業の創造に努力していくこととした。
具体的には次の2つのことに取り組んだ。
@ 魅力ある授業となるよう工夫していく。(生徒による授業評価)
A 各教科で伸ばしたい力(観点)をしぼる。(CRTの実施)
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