積極的な生徒指導の推進                       〔指導課〕

積極的な生徒指導の推進                        
 −山口県立岩国総合高等学校−

 1 学校紹介2 生徒指導目標及び各学年の主な取組み
 3 具体的な活動計画(1)ピアセミナー(2)インターンシップや進学体験学習
 (3)地域との連携によるボランティア体験(4)生徒会行事推進委員会の取組み
 (5)PTAや地域の方々の協力4 成果と課題
実  践  の  ポ  イ  ン  ト
 「生きる力」を伸ばす方策として、次のことが挙げられる。
 
自己教育力を高める体制(全員参加による取組み)。
 地域の教育力を生かす体制(事業所や保護者などの協力)。
 
活力ある学校づくりの推進(学校評価、学習評価の研究推進)。

1 学校紹介
 本校は岩国市の南西部に位置し、眼前には瀬戸内海を眺望できる風光明媚な環境にある。総合学科として、生徒一人ひとりの個性の伸長や夢の実現を支援する教育を進めている。
 教育目標は、「たくましく生きる力の育成」「個性豊かに生きる力の育成」「心豊かに生きる力の育成」を掲げている。
 


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2 生徒指導目標及び各学年の主な取組み    
 「トータルとしての生徒指導の確立」を目標に掲げ、基本的生活習慣の確立と学習環境の向上を重点課題としている。
 共通理解・共通実践として、
@ 立番指導
A 校内・校外巡視
B 清掃指導のシステム化
C 授業前の服装等の確認
D 全校集会等、集団行動時における整列指導
を行っている。
 また、そういった教師主導型のものばかりでなく、各種委員会の活動を活発にするといった積極的な生徒指導も推進することにより、生徒が主体的に物事に取り組んでいる。

  
(全校集会)
 


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3 具体的な活動計画及び実践事例(1)ピアセミナー
 ピアとは文字通り「仲間づくり」という意味であり、1年生が2班に分かれ1泊2日の日程で寝食を共にする。HRや年次集団の連帯感を強めることを目的とし、ガイダンス機能をより一層充実したものにするという視点から実施している。
   (ピアセミナー〜クラス旗作りの場面〜)
 


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(2)インターンシップや進学体験学習
 本校ではキャリアガイダンスを推進していく中で、「自主性」や「生きる力」を身につけ、将来の進路を考えるうえにおいても非常に優れた実践的な取組みとなっている。
(インターンシップ〜接客体験〜)   (インターンシップ〜トリマー体験〜)


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(3)地域との連携によるボランティア体験
 地域交流の実践」と銘打ち、公共施設(公園)や遊歩道の清掃活動、幼稚園・保育園訪問、老人福祉施設訪問、郷土料理(岩国寿司)作りをして地域の人々との交流やボランティア活動を通じて、人と人との助け合いの大切さを学び、地域との連帯感や奉仕の精神の育成を目的としている。生徒が立案・計画し、実践している。
 (幼稚園訪問)

 (郷土料理作り〜岩国寿司〜)
 


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(4)生徒会行事推進委員会の取組み
 生徒が活動する行事は、自己指導能力を高めるために自己決定させる場面を多く作るなどの観点から計画している。
 部活動とのかけもち等の理由により、生徒会執行部役員になれなかったが、生徒会行事に何らかの形で協力したいという考えを持っている生徒が多く現れたため、一昨年より生徒会執行部の補助または後援機関として特別委員会(生徒会行事推進委員会)を設置しました。生徒会行事の中で、文化祭等、実行委員会が必要な場合は本委員会が中心となって、執行部と協議しながら、準備・運営にあたることになっている。
〈主な年間学校行事〉
4月
 ・対面式
 ・新入生部活動紹介
 ・ピア・セミナー(集団宿泊研修)
6月
 ・生徒総会
7月
 ・クラスマッチ
 ・野球応援 
9月
 ・運動会
10月
 ・地域交流(1年生)
11月
 ・生徒会役員選挙
 ・文化祭 
12月
 ・生徒会リーダー研修会

 (文化祭)
 現在は、希望者も募って構成する文化祭実行委員会が、企画段階から本番当日までまで責任をもって運営している。
 

 (百人一首カルタ大会)
 

他に、生活委員会と生徒会執行部による朝の校門での「あいさつ運動」などがある。


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(5)PTAや地域の方々の協力
学校だけが独自に教育を行うのではなく、PTAや地域の方々の協力を得ることによって教育活動を推進している。
 ア PTAの行事への積極的な参加
 文化祭への食品バザーによる参加や、環境美化作業への参加をいただいている。

   (環境美化作業)
 

 イ 生徒指導に対する地域との連携
 学校周辺の小学校や中学校並びに自治会等と協力して、夜間巡視を行っている。
 ウ 学校評議員制度の活用
  特色ある学校づくりなど教育活動の充実に関して、学校評議員から提言・意見をいただき、学校運営の活性化を図っている。



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4 成果と課題
(1)成果
 このように「主体性」「生きる力」をはぐくむことを主眼として積極的な生徒指導をすることによって、生徒は、以前にも増して目的意識を持って積極的に物事に取り組んでいる。そして、特別活動にも積極的に参加する生徒も増え、学校全体が活気に満ちている。
(2)課題
 課題としては、地域に開かれた学校づくりの一層の推進と「生きる力」を育てるためにもガイダンス機能の一層の充実を図っていくこと、そして、生徒が「自己実現」「学ぶことの楽しさや成就感」を得られるように、今後とも生徒、教員の自らの創造と自己変革に取り組んでいく。

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