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(2)研究仮説 算数科は習熟の差が生じやすい教科と言われる。そのため、これまでのように学級集団を担任が1人で指導する状況では、すべての子どもに分かる喜びを十分に味わわせることが難しい場合がある。また、確かな学力を育成していくためには、習熟の度合いだけでなく、「ゆっくり学びたい」「どんどん学びたい」等、子ども一人ひとりが学習に対してもっている様々な思いや願いにも応えていく必要がある。 そこで、次のような仮説を立てて研究に取り組んだ。 @学習方法別、課題別、習熟度別等の目的別の学習グループを編成することによって、子どもの願いを大切にした学習の場が設定できるのではないか。 A学習グループの実態に応じて単元計画や教材・教具を工夫することで、学習課題に対する興味や関心を高めるとともに、より個に応じた学習の展開が図れ、子どもの主体的な取組みを引き出すことができるのではないか。 B子ども一人ひとりの思いや願いを見取り、個に応じた指導につなげる評価方法の工夫改善を図ることによって、分かる喜びを味わうことのできる学習が展開できるのではないか。 (3)学習方法(コース)の提示と学習集団(グループ)の編成 @2・3年生は、学級集団を基本にし、1学級を2コース(2グループ)に分け、学級担任と専科教員の2人で指導に当たる。 A4〜6年生は学年全体を3コース(5グループ)に分け、学級担任と専科教員2人の5人で指導に当たる。 B2年生以上の少人数指導は年間を通して実施する。 C学習コースは単元ごとに学習方法別、課題別、習熟度別等に設定する。 D学習コースは児童と保護者の希望によって決定する。コース選択のための判断材料になるように事前に練習問題に取り組み、必要があれば担任が助言する。 E4〜6年生では原則として希望の多いコースを2つに分け、3コース5グループに編成する。コースを分割するときには、教師が単元の学習活動が活性化するようにグループ児童の構成に配慮して編成する。
(4)第5学年「面積」における実践 @ 単元における学習コースの設定と学習グループの編成 【ももコース】 小グループでの話し合いを取り入れて、多様な考えを引き出し、互いに学び合い高め合うコース (1グループ「もも」) 【レモンコース】 ペアでの学習を取り入れて、互いの考えを自由に伝え合い、協力して課題を解決していくコース (2グループ「レモン1」「レモン2」) 【オレンジコース】 学習のステップを小さくし、教師の支援で一人ひとりの考えを引き出し、集団で学び合うコース (2グループ「オレンジ1」「オレンジ2」) A 指導計画(総時数12時間)
B子どもの実態の応じた指導の手だて
C 学習の展開 ア ももグループにおける学習の展開
イ レモン1グループにおける学習の展開
ウ オレンジ1グループにおける学習の展開
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