お年寄りとのふれあい活動のことを伝え合いましょう。
人権教育の推進                              〔指導課〕
 人権教育の推進     
周防大島町立久賀小学校−
    1 学校を取り巻く教育的環境2 研究組織及び推進体制
    3 研究主題と研究の視点4 研究構想5 研究計画
    6 実践事例7 研究の成果と課題8 校長から見た指導のポイント    
推   進   の   概   要
「めざす児童像」に「「人権教育推進資料」(山口県教委)で示されている「人権教育における理解・育成」を関係付けることで、基本的人権尊重という普遍的視点に立って研究を構想する。
地域社会の「人・もの・こと」とのかかわりを通しておして、「思いやりの心」「豊かな表現力」「主体的な行動力」を育てる。そのための支援として、ニコニコ【人権尊重の理念の理解】、キラキラ【基本的人権の意義の理解】【人権の大切さに気付く豊かな感性の育成】、グングン【実践的な人権感覚の育成】を位置付けた単元(学習)を構想する。

1 学校を取り巻く教育的環境
 本校は、山と海に囲まれた豊かな自然の中にあり、地域には、古くから伝わる行事等も多くある。地域の人々の教育に対する関心は高く、学校行事等へのかかわりも積極的である。また、地域ぐるみのふれあい活動も盛んであり、子どもに対する地域の教育力も充実している。
<私たちの久賀小学校>

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2 研究組織及び推進体制

 研究推進委員会を核として、各担当者から、共に学ぶ喜びを感じる授業やふれあいを大切にした学校生活について研究すべき内容を提起し、低・中・高学年部会で話し合い、互いに連絡調整を図りながら基本的人権尊重という普遍的視点に立って研究を推進していく。また、学校での取組みの様子を家庭や地域へも知らせ、「地域で子どもを育てる」ことの大切さを啓発していきたい。
 全体研修においては、研究内容や研究推進の方法について教職員の相互理解を図ると共に、教職員の人権感覚を養う。また、学習指導案の検討を行い、年間一人一授業を原則として授業実践を行う。



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3 研究主題と研究の視点

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4 研究構想

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5 研究計画
○二年次(平成16年度)
研修内容 授業
学年
研究主題、組織づくり、研修計画について
低・中・高学年部会での研修計画及び実践事項について
人権教育に関するアンケートの分析 
第一回要請訪問について(日程・授業者・研究協議の進め方)
3年指導案検討
5年指導案検討、学校訪問質疑事項について
第一回要請訪問 「授業研究と研究協議」
3年
学校訪問   「授業研究と研究協議」 5年
4年指導案検討     
「授業研究と研究協議」 
1学期各学級での取組みの紹介 
人権教育に関するアンケートの実施
大島郡学校教育振興会発表原稿作成
4年
大島郡学校教育振興会発表
人権教育に関するアンケートの分析
1学期の反省と今後の取組みについての話合い
人権教育に係る参観日のもち方について 
研究紀要の作成について
2年指導案検討
第二回要請訪問について(日程・授業者・研究協議の進め方)
第二回要請訪問 「授業研究と研究協議」
2年
10 人権教育に係る参観日・講演会
6年指導案検討
「授業研究と研究協議」
人権教育に関するアンケートの実施
6年
11 人権教育に関するアンケートの分析
1年指導案検討
「授業研究と研究協議」
研究の成果と今後の課題について
1年
12 研究紀要の作成
2学期の各学級での取組みの紹介
本年度の研修の反省
来年度の研修について
研究紀要の提出
来年度の研修計画について

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6 実践事例
              第2学年生活科学習指導案
                   9月13日 4校時(場所 2年1組教室)
                          指導者     松本 洋子
<研究主題とのかかわり>
 本単元は、いろいろな場面で実体験する活動を取り入れ、秋には秋の自然のすばらしさや暮らしの楽しさがあることを心と体全体で実感する学習である。
 具体的には、こだわりをもって町を探検することにより、春や夏と比較しながら、自分たちが生活している町の自然、人々、社会、公共物などに関心をもつことができるようにしたい。【人権の大切さに気付く豊かな感性の育成=キラキラ】そして、町の人々とふれあったりかかわったりすることにより、自分の町のよさを発見し愛着をいだくとともに、積極的に地域にかかわり、集団や社会の一員として適切な行動がとれるようになることをめざしている。【実践的な人権感覚の育成=グングン】
(1)目標
秋の町の様子に関心を持ち、進んで秋の町探検をしようとする。
春や夏のころと比較しながら秋の町のようすを調べたり、いろいろなことに挑戦したりしながら、学習したことをまとめることができる。
秋の町探検を通して、町の様子や人々の暮らしが春や夏のころと違うことや、季節に応じた楽しみ方があることに気付くことができる。
町の人々とふれあったりかかわったりする楽しさや喜びを心と体全体で実感し、今までとは違った地域のすばらしさに気付き、地域に愛着を感じることができる。

(2)単元設定の理由
本学級の児童は、男子13名、女子10名、計23名で、明るく元気いっぱいの子どもたちである。1学期に「この町大すき」の学習で、グループによる町探検の前に、全員で「春の久賀町」を見て歩いた。その時は、自己中心的で友達と協力することの難しい子どももいたが、次に行ったグループでの町探検の時には、自分の思いや願いなどから、探検場所を決めたこともあって、友達と協力して探検し、発表することができた。
また、町で出会った車椅子のおじいさんに話しかけたり、郵便局の点字や点字ブロックにも目を向けたりすることができた。そのことがきっかけで、「手話をやってみたい」という願いが子どもから出てきて、1学期に1,2年生が一緒に手話サークルの講師である梶田先生から手話を教わった。自分の思いを絵や文で表現することは日頃からたくさん経験しているが、感謝の気持ちを手紙や言葉などで伝えるという体験は少なく、梶田先生への礼状を書くのには、時間がかかった。
 また、ニコニコタイムでのスピーチなど発表の場を多くもつようにはしているが、大きな声で、自分の思いを十分に伝えることは難しく、聞く態度も十分に身に付いていないのが実態である。
本単元は、子ども一人ひとりが自分の思いや願いをもって探検し、町の人々や自然や地域の様々な場所、公共物などによりいっそうかかわると同時に、春や夏と比較しながら町にやってきた秋を感じとることができることをねらいにしている。そして、この実感が今まで気付かなかった地域のすばらしさへの気付きとなり、地域に愛着を感じ、その中で適切に行動できる子どもを育てることにつながると考える。さらに、子どもたちは、友達と協力する楽しさ、自分や友達のよさに気付き、友達同士のかかわりもいっそう深まり、よりよい学級集団をつくることができると思う。
そこで、本単元を展開するにあたって、次のような支援を具体化することによって、ねらいに迫りたいと考えている。
・ 行事(敬老の日、秋分の日、文化の日、勤労感謝の日、お祭り、お正月など)について考え、実体験する活動を多く取り入れ、秋には秋の自然のすばらしさや暮らしの楽しさがあることを実感するようにしたい。
・ 地域の人とのふれあい活動をよりよい活動にするためにどのようなことに気を配ったらよいか、これまでの活動を振り返りながら、考えさせる。
・ 人々とのかかわりや体験活動を通して、気付いたことや楽しかったことなどを伝える方法をいろいろと考えるともに、表現活動を通して、自分や友達のよさに気付き、友達とのかかわりも深めていきたい。
(3)他の領域との関連
(4)活動計画
活動計画 (総時数29時間)
第一次 町はかわっているかな(14時間)
    ・町はどうかわっているだろう(2)
    ・町探検の計画(2)
    ・町探検や人々とのふれあい活動
     発見したことや楽しかったこと(6)………本時(3/6)
    ・「秋の町探検」発表会(4)    
第二次 ぐんぐんのびろ(10時間)  
第三次 もうすぐ冬休み(2時間)
第四次 年がじょうをつくろう(3時間)
(5)本時案 (第一次7/14)
@ 主眼 お年寄りとのふれあい活動(自分たちの発表、ゲーム、話合い)のことを伝え合うことにより、地域の人々に親しみをもち、これからも積極的にかかわっていこうとする気持ちを育てる。
A 準備  各自の発表原稿、実物投影機、写真、ふれあい活動のビデオなど
B 学習過程
学習活動・内容 主な発問(○)と教師の支援(*)
【 】は人権教育の視点からの評価
1 発表するための準備をする。
・お年寄りとのふれあい活動の様子
・各自の発表内容

2 お年寄りとのふれあい活動のことを思い出し、発表し合う。
・自分が発見したこと
・楽しかったこと
・うれしかったこと
・お年寄りのやさしさ、温かさ

3 発表を聞いて、感想を話し合う。

4 敬老の日に向けて、お礼のはがきを書く。
・一緒に話ができたことや自分たちの発表を見てくださったことへのお礼の気持ち
○「何をみんなに知らせたいか、各自発表練習をしましょう。」
* 発表練習の前に、思い出すために、ビデオや写真をみんなで見る。
* 一人ひとりの表現への意欲や思いを大切にし、全員が発表できるように、前もって発表原稿を確認しておく。


○「お年寄りとのふれあい活動でどんなことを発見しましたか。うれしかったことや楽しかったことをみんなに話しましょう。」
* 自分の発見したことをみんなに分かりやすく発表させるために、実物投影機を使う。      【キラキラ】
* 聞き方の観点を示すことにより、いろいろな視点から友達のよいところに着目させるようにする。(目・耳・心)

○「どんなところがすばらしい発表でしたか。」     
* 友達の発表で、よかった点を発表し、お互いを認め合えるようにする。
* 友達に質問したり自分の思ったことを伝えたりすることにより、発表内容を深める。     【ニコニコ】

○「お年寄りの方にお礼の気持ちを伝えましょう。」
* 一人ひとりの発想やこだわりを大切に、心を込めてお礼のはがきを書くようにしたい。一緒にゲームをしたお年寄り宛にお礼のはがきを書かせる。
* これからのふれあい活動につなげていきたい。
【グングン】
(6)指導の実際と工夫
@ 本時につなぐ事前の授業
 夏休み明けにふれあいデイサービスの高齢者とかかわる体験活動をすることができた。2年生の児童は、1学期に練習していた「今月の詩の発表」を行った。
 次に、高齢者と一緒に「玉入れゲーム」を楽しんだ。そして、最後に、「高齢者との話合い」で終わった。1時間の活動であったが、玉入れゲームでは、スタッフの厚意により金・銀・銅メダルを用意してもらい、盛り上がりのあるふれあい活動ができた。
 高齢者との話合いでは、内容を事前に用意しておりどの子も恥ずかしがることなくいろいろなことを聞き、メモした。その中で、おばあさんと握手したり肩をたたいたり、反対に高齢者から質問された子どももいた。とてもすばらしい活動ができたことに感
謝している。
A 本時(高齢者とのふれあい活動のビデオ視聴)
 1週間前のことだったので、ビデオを見ることでその時のことを思い出すことができたことはよかったと思う。また、自分たちの「詩の発表」「玉入れゲーム」「高齢者との話合い」などの様子を思い出し、1週間前に書いた発表原稿につなぐことができたこともよかったが、時間的なことを考えるとビデオ視聴の扱いについては、ほかの方法もあったかもしれない。子どもたちからも、「もっと見たい」という声が聞かれた。
B 本時(全員発表と話合い)
 本時は全員に発表させたいと思い、事前に発表原稿を書かせておき、3つのグループ(@ゲームについての発表Aゲームと、高齢者との話についての発表B高齢者との話についての発表)に分けて発表させた。また、文で表現しにくい子どもに絵で思いを伝えさせたかったので、実物投影機も用いた。
 また、1つのグループの発表が終わった時点で感想を出し合い、発表内容についての深まりをねらった。例えば、「あくしゅしたとき、わたしのひいばあちゃんといっしょの手みたいでした」という発表をほめた子どもをとりあげ、「手の温かさ」「心の温かさ」「高齢者のやさしさ」にまで広げていった。このような発表内容の深まりがもっと見られるとよかった。発表の仕方を変えるなどの方法を とれば、話合いの時間がもっととれたかもしれない。しかし、子どもたちが友達の発表をとてもよく聞いていたことは、感想の話合いの場面からよく分かった。これからも人の話をしっかり聞く態度を身に付けさせたいと考えている。
C 本時(お礼の気持ちを伝える)
 最初に、この手紙を読み、高齢者にお礼の気持ちを伝える方法を考えさせた。この気持ちが次のふれあい活動につながることを期待し学習内容の最後に入れた。
(7)考察
 1学期から継続している生活科の単元で、この学習を子どもたちはとても楽しみにしている。自分たちが生活している町の自然、人々、社会、公共物などに関心をもって探検したことにより、今まで知らなかった町を見つけることができた。
 そこで、2学期は人とのかかわりの中で町のよさを見付けさせたいと思い、高齢者とのふれあい活動を考えた。幸い近くの「ふれあいデイサービス」で、高齢者が活動していることを聞き、参加させてもらうことにした。「秋の町」を見るにはまだ早かったが、2学期を通してこれからもこのふれあい活動を続けていきたいと考えている。
 本時の授業を振り返ってみると、全員発表を学習内容の中に組み入れたことで、発表内容の深まりやお互いを認め合う場面が少なかったかもしれない。ただ、聞いていた子どもたちは、友達のよさや高齢者のやさしさ、温かさを感じ取ってくれたように思う。それが、体験活動のよさではないかと思う。@具体的活動A子どもの願いB学習の動機付けC教師のかかわりD表現活動など、これからも生活科の目標の中に人権尊重の立場に立ったかかわりを組み入れていきたいと考えている。

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7 研究の成果と課題
(1)研究の成果
@教師の構え
 ・人権教育の視点に立った授業づくり
 ・実践的な態度を育てる場づくり
 ・人権教育を重視した年間指導計画
A 子どもの変容
 ・心の変容(生命尊重・思いやり・感謝)
 ・元気のよいあいさつ 
 ・表現力の向上 
 ・地域の人たちとの心の通い合い
@ 教師の構え
<授業づくり>
各教科等の中に人権教育のねらいとのかかわりを明確に位置付け、総合単元的な道徳の学習を取り入れて授業実践を行うことで、意図的・継続的に人権教育を行うことができた。
地域の人々をゲストティーチャーとして招聘したり、地域教材を活用したりしたことにより、人権尊重の意識を高めるような学習材が地域にたくさんあることに気付き、学校・家庭・地域社会が連携してこれまで以上に地域教育力を活用した人権教育に取り組んでいくことの重要性を再認識することができた。
<場づくり>
人権に係る図書をそろえたり、掲示を工夫したりすることにより、人権に目が向き、子どもたちに思いやりの心が育つような環境づくりに努めた。また、人権教育に係る参観日を自由参観日として、地域の人を招いたり、地域協議会を創設したりしたことで、家庭・地域社会への啓発を図り、地域ぐるみで人権尊重の意識を育てることができつつある。
<年間指導計画の見直し>
年間指導計画の見直しを行い、人権教育のねらいを各教科の中に明確に位置付けたことにより、二年次は、人権教育を継続的・意図的・計画的に進めていくことができるようになった。このことは、教師自身の人権尊重の意識の高揚にもつながってきている。
A 子どもの変容
<心の変容(生命尊重・思いやり・感謝)>
様々な体験と関連付けた授業や自然とのふれあいを通して、他人を思いやる気持ちが行動に表れるようになった。そして、命の大切さや思いやりの心、感謝の心も育ちつつある。
<元気のよいあいさつ>
昨年度からチャレンジ目標として取り組んでいる「オアシス運動」についても、子どもたちのあいさつに対する意識の向上が見られるようになった。地域の人々からも「このごろ子どもたちがあいさつをよくするようになった」と言われるようになった。
<表現力の向上>
表現力については、地域の「人・もの・こと」とかかわった体験を振り返っての感想や礼状・日記を書いたり振り返りカードに記入したりすることにより、「自分の思いを言葉で表現し、伝える」ことができるようになりつつある。
<地域の人たちとの心の通い合い>
地域の人たちとの積極的なかかわり合いが子どもたちにとっての感動体験となり、そのふれあいの中から喜びを感じ取れる子どもが増えている。そして、地域の人たちと気持ちを伝え合うことにより、地域の人に親しみ、交流する機会も増えてきて、自分たちのふるさとを愛する気持ちも育ちつつある。
(2)今後の課題
@ 子どもの主体性と実践力の育成
A 人権尊重の意識の高揚を図るための授業の改善・工夫
B 家庭・地域社会との連携強化
@ 子どもの主体性と実践力の育成
   昨年度から、各学年の発達段階に応じた「人・もの・こと」とのかかわりを通した取組みを多く取り入れ、今年は、その取組みを全校に広げていきたいと考え実践してきた。さらに、今後は、自分から周りの「人・もの・こと」へ積極的にかかわっていこうとする主体性を育てていきたい。そして、地域行事への積極的な参加や地域の人々との交流などの活動を日常生活に生かすことのできる人権意識と課題解決のための実践的態度を育てていきたい。
A 人権尊重の意識の高揚を図るための授業の改善・工夫
   総合単元的な道徳の授業や、他領域との関連を図った授業などで身に付いてきた豊かな感性や表現力をより確かなものにするため、これからも道徳の時間を核とし、各領域との関連を密にしていきたい。そして、授業を改善・工夫することで、豊かな人権感覚を身に付けさせ、人権尊重の意識の一層の高揚を図りたい。
B 家庭・地域社会との連携強化
   本校は、教育環境に恵まれた地域にある。そのため、近隣の保育(所)園・中学校・高等学校との連携を考えた体験活動をさらに深めていくことができれば、互いの発達段階の違いを理解し、「人に対する信頼感」や「やさしさ、いたわりの大切さ」なども学ぶことができる。さらに、保護者・地域社会の意見を積極的に取り入れ連携を密にすることで、地域と学校との一体化を図っていきたい。

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8 校長ら見た指導のポイント
子どもたちの心が温かくなるような環境を整えるため、「朝の出会い」と「一日の終わり」を大切にする取組みがなされ、子どもたちの表情にも落ち着きが見られるようになってきた。今後も実践を積み重ねていきたい。
子どもたち一人ひとりが存在感を感じることができる居場所をつくり、子どもが安心して楽しく学ぶことができる場の確保をしてきたい。
各学年とも発達段階に応じて、「人・もの・こと」とのかかわりを通して、学ぶ学習が展開されてきたが、各学年の取組みを学年だけの取組みに終えるのではなく、全学年で共有し、一人ひとりの心に働きかけていきたい。
数々の体験を通して学んだことを生かして、今後は、自分から積極的に「人・もの・こと」へかかわっていこうとする主体性を育てていきたい。
めざす児童像の実現に向け、それぞれの取組みが一層、充実していくことが望まれる。そのために、日常生活の中で教師と子どもとのかかわりを通して、豊かな感性を育む言葉がけや環境づくりに努めたい。
一人ひとりが自分や学級のめざす姿をイメージして、「人・もの・こと」とのかかわりを通して学ぶことが、そこに向かうためのものであることを、発達段階や個に応じて意識的に学習させたい。

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