中高一貫教育の推進                     (指導課)
 ○併設型中高一貫教育校として
山口県立高森みどり中学校−
−山口県立高森高等学校−

   1 学校の紹介2 具体的な活動内容(1)一年間の主な行事
   (2)自己再発見キャンプ(3)第1回高森・みどり合祭
   (4)特色ある授業(地球市民学)特色ある授業(総合コミュニケーション)
   3 成果と課題4 実践に当たってのポイント
実  践  の  ポ  イ  ン  ト
 中高教職員の緊密な連携体制の確立。
 高校の教育改善・実績づくりの推進。
 信頼され評価される学校づくり。
 

1 学校の紹介
 山口県立高森みどり中学校は、山口県初の併設型中高一貫教育校として、県立高森高等学校に併設され、平成15年4月に開校したばかりの新しい学校である。
 私たちの学校は山口県の東部、玖西盆地にあり、周囲を緑の山々に囲まれた自然にあふれる丘陵地に立地している。
 本校では、県立高森高等学校との中高一貫教育のゆとりを活用し、多様な交流を創造する学校づくりをコンセプトとして、中高教員の交流によるTTや少人数授業などをとおした充実した授業、中高合同の行事や部活動などを行うことにより、21世紀を力強く生き抜く人間を育てることをめざしている。


  


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2 具体的な活動内容(1)一年間の主な行事
 特色ある行事(表の赤色部分は中高合同の行事を表している)
 一年間の主な行事は表に示したとおりである。この中でも、特色ある行事として「自己再発見キャンプ」と「高森・みどり合祭(がっさい)」を紹介する。



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(2)自己再発見キャンプ
 平成15年度は、5月中旬に十種ヶ峰青少年野外活動センター一帯の自然の中で、4泊5日の日程で実施した。本キャンプは、山口県教育委員会がアメリカから導入したOBS(アウトワード・バウンド・スクール)やPA(プロジェクト・アドベンチャー)の手法を取り入れたもので、学校行事としての取組みは全国的にも珍しい先進的な活動である。生徒は友達と協力し助け合いながら困難を克服していく中で、連帯感や自分の可能性、良さを見つめることができた。


食の原点に返って、質素な夕食。
でも、みんなと食べると・・・・
「えいっ!」友を信じて、未知なる自分にチャレンジ!


コンパスで地図読み

がんばってよかった〜!
道なき道を・・・

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(3)第1回高森・みどり合祭
 中高合同で2日間に渡って行われた学園祭である。文化の部と体育の部それぞれにおいて中高生が協力して楽しく有意義な学園祭を成功させた。
文化の部(茶道部のお点前と、中学生による合唱の様子)

体育の部(フォークダンスと綱引きの様子)


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(4)特色ある授業(地球市民学) 
 本校では教科の指導に力を入れている。各教科の学習においては、高等学校の先生と中学校の先生によるTTや、少人数での授業など、一人一人を大切にしたきめ細かい指導を行っている。
 特色ある授業や教科として「地球市民学」と「総合コミュニケーション」について紹介する。
本校の総合的な学習の時間は「地球市民学」という。自分を知り、まわりを知り、世界を知るという一連のステップを踏む中で、広い視野を持ち、地球上の諸問題について研究する力を養っていく。

出身小学校の紹介や、自己再発見キャンプについての発表会を通してプレゼンテーションのしかたを学習した。

 毛糸を使って地球上の諸問題がどのように関わりあっているか、身体を動かしながら討議した。(左)
 夏休みには、中高合同の地球市民学セミナーを開催した。地球規模の視点で中高生がともに討論しあった。(右)



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(4)特色ある授業(総合コミュニケーション)
 この教科は他の中学校にはないみどり中独特の教科ある。急速に進展しつつある国際社会の中で求められるコミュニケーション能力を身につける。学習内容は、国語分野、英語分野、情報分野の3領域に重点を置いている。
 話し方や伝え方の練習、自分の考えをうまくまとめる練習、効果的なプレゼンテーションのしかた、情報機器の使い方や情報モラルなど幅広く学ぶ。


国語分野の学習では、テレビ局のアナウンサーを講師に招いて、「話し方・伝え方」について学んだ。

英語分野の学習では、英語劇「優しい強盗」を発表した。グループごとにせりふの読み合わせをしているところである。

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3 成果と課題

1)成果として(基礎学力の定着と幅広い人的交流における成果)
 TTや少人数指導の実施により、きめ細かい学習指導の徹底が図られており、確かな学力の保障ができた。
 総合コミュニケーションや地球市民学の時間を通して、確実な情報収集能力、情報処理能力、情報提供能力が育成できた。
自己再発見キャンプや中高合同の行事である高森・みどり合祭、ウォークラリーなどの特色ある行事を通して、幅広い人的な交流ができた。

(2)課題として(教育課程の一貫性や教育環境面での課題)
 6年間を見通した具体的な教科指導計画
 ○生徒の発達段階に応じたきめ細かな指導目標の設定
 ○多様な選択科目の開設を特色とする、高校部分の教育課程の指導計画及びガイダンス機能の検討
 ○本校の実情に即した単位制のあり方の研究
 少人数指導や多くの選択教科の授業実施を保障するための環境整備


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4 実践に当たってのポイント

 中高教職員の緊密な連携体制の確立
 高校の教育改善・実績作りの推進
 信頼され評価される学校づくり
 ○授業公開など開かれた学校づくりの工夫
 ○近隣中学校との生徒、教職員の積極的な交流
 ○「みどり通信」の発行やマスメディアを活用した特色ある教育活動の発信


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