1 学校紹介/2 具体的な活動内容(1)地域の特産品作り「ユズキチのジュース」/ (2)地域の特産品作り「ビーフジャーキー」/(3)介護体験学習/ 3 成果と課題/4 実践に当たってのポイント
本校は山陰の北浦、萩市から東側の海岸沿線にあり、風光明媚な入江と静かな田園地帯に位置している。 TOPへ戻る
「長門ユズキチ」は田万川町の原産であり、小型の食酢用かんきつである。平成9年道の駅「ゆとりパークたまがわ」が開業し、「長門ユズキチ」が知られるようになり、田万川町独自の商品として新たな商品作りや生産・販売の拡充を求められた。 平成12年道の駅「ゆとりパークたまがわ」から製品化の依頼があり、特産品作りに食品流通科の生徒が取組んだ。1年以上かけて試行錯誤を重ね、600人のアンケートなどをもとに12通りの試作品を作り生徒たちで選んだ。酸味と糖度のバランスがとれ、素材の特徴を最大限に生かした味を出すのに苦労した。平成13年に試飲、試販が行われ、大変好評で平成14年1月より販売されている。 長門ユズキチジュース製造実習 TOPへ戻る
無角和牛は現在山口県でしかみることができない地方特定品種で、阿武町が主な生産地である。元々萩市を中心に作出された角のない黒毛牛である。この牛は繁殖能力が高く、早肥性に優れている赤身肉用牛であり、阿武町は7年前からこの無角和牛の繁殖事業に取組んでおり、繁殖センターに現在160頭近くが飼育されている。日本においても限られた赤身肉用牛であり、阿武・萩地区にとってかけがえのない特産牛としてこの無角和牛による地域振興に期待が寄せられている。 平成10年に阿武町より無角和牛の特徴を生かした魅力のある加工品が作れないものかと依頼を受け、食品流通科の生徒が特産品作りに取組んだ。 脂肪分が少ない肉の特徴を生かした商品として、ビーフジャーキーに目をつけた。これまでビーフジャーキーの製造については学習したことのないテーマであったことから、幾度も試作を繰り返し改良を行った。試作品を阿武町道の駅「無角和牛祭り」で試食してもらい、アンケートをもとに改良を重ねた。改良点として肉質が硬いという回答が多く、タンパク質の分解酵素「アクチニジン」を持つ阿武町産のキウイフルーツを使ったつけ込み液を開発した。また、生産コストを下げるために首肉やすね肉などの硬い部位を使い、もも肉と同じようなうま味のある製品を作ることに成功した。これをもとにアンケート調査を行い、商品化のめどが立った。また、この年に行われた「山口きらら博」会場でビーフジャーキーの試食を行い、大変好評であった。また、「阿武町無角和牛祭り」でビーフジャーキーの販売を行ったところ、好評で午前中ですべて完売した。この年、千葉県で行われた日本学校農業クラブ全国大会でこれまでの取組みを発表し、優秀賞を受賞した。 試食・アンケート(きらら博会場にて) TOPへ戻る
宇田中学校は平成13年度、14年度の2年間文部科学省人権教育研究指定校として研究活動を行い、今年度も人権教育を基盤とした教育活動を展開している。その一環として高齢者の心情や生活についてこれまで以上に理解を深め、町内にある清ヶ浜老人ホーム清光苑の訪問を意義あるものにするために、本校での介護実習を体験させてほしいと依頼があり中学生13名が来校した。 指導は本校の生活経営科3年生が担当した。最初に自己紹介やゲームなどを行い、本校の生徒と宇田中学校の生徒が和やかな雰囲気を作り、その後、介護体験実習を行った。 立ち上がりの介助、起きあがりの介助では、自然な体の動きを考慮した無理のない介助法について実習を行った。車いすの操作では基本的な取り扱いや注意点など、コミュニケーションの取り方、安全面の配慮を考えながら行った。 体験実習後の中学生の感想によると、普段何気なく行っていることが、体の不自由な方にとっては一大事であることや、コミュニケーションの取り方では目線を合わせることの重要性、訪問時の表情、話し方などポイントについて学習することができ、大変良かったということであった。充実した介護実習を体験してもらうことができた。 宇田中学校生徒の介護体験学習 TOPへ戻る
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