4 成果と課題
(1)算数科では、全校体制で少人数学習を取り入れ、TT、習熟度・達成度別少人数学習、課題別少人数学習など、指導形態を工夫することにより、個に応じたきめ細かな指導が可能となり、学習意欲の向上が見られた。

(2)形成的評価を重視し、一人一人の学習状況を見取り、それを指導に生かすことにより、「よくわかる」「わかる」と自己評価している児童が全校平均して約75%を占めている。

(3)発展的な学習を授業の中に取り入れたり、補充的な学習を全校体制で繰り返し取り組むことにより、表現・処理の能力が着実に身に付きつつあると考えられる。このことは、計算フェスティバルにおいても、計算能力の向上していることからも分かる。

(4)子ども一人一人が自分で考え、自ら追究することができる問題解決的な学習を仕組み、一人一人のつまずきに応じたきめ細かな支援をすることにより、思考力を伸ばすことができつつある。

(5)総合的な学習において、育てたい力を明確にして、課題追究学習を進めることにより、自分で課題を見付け、自ら学びよりよく問題を解決する能力が伸びつつあると考えられる。

(6)算数科と総合的な学習との関連を考えて、授業実践を進めることにより、総合的な学習で取り組む課題の解決において、算数科の知識・技能・考え方が生かされたり、算数を生活の中で生かそうとする態度が身に付いたりしてきている。このように、算数だけでなく他の教科・領域と総合的な学習との関連を考えて教育実践を進めていくことは、これからの課題である。


◎ 校長から見た指導のポイント 

 学校全体で少人数指導体制の確立を図る。 

 児童一人一人の実態を把握し、個に応じた授業改善を図る。

 継続的な学力調査の実施等により指導の効果を客観的に分析し、指導と評価の一体化を図る。

 学校だより、少人数指導だより等により、保護者への本校の取組みの理解と支援を得る。

 教師一人一人のよさを生かしながら研修を進めるとともに指導力向上を図る。