周南養護学校は、主として肢体不自由の障害のある児童生徒が学ぶ養護学校で、平成12年に開校20周年を迎え、高等部を開設すると同時に新校舎が完成した。小児科、内科等の医療施設を含む社会福祉法人鼓ヶ浦整肢学園が隣接しており、ほぼ半数の児童生徒が整肢学園より通学してくる。他の児童生徒は周南地区から2便ある通学バス等を使って通学している。
約87%の児童生徒は重度・重複障害であり、また医療的ケアの対象となる児童生徒も在籍しているので、自立活動を主とした教育課程を編成している。一方で教科を中心とした教育課程を編成している児童生徒も在籍しており、幅広い教育活動を行っている。
本校では、家庭、鼓ヶ浦整肢学園との緊密な連携のもとに、児童生徒一人ひとりの能力・個性を最大限に伸ばし、社会生活に必要な知識・技能・態度及び習慣を身に付けることができるとともに、自ら障害に基づく種々の困難を改善・克服し、進んで自立し社会参加できる児童生徒の育成を目指している。
「特殊教育」から「特別支援教育」への移行に伴い、シンポジウム等を開催してセンター的機能について研究をしてきた。平成16年度から小・中・高各学部より1人ずつ、また、養護教諭を特別支援教育コーディネーターに指名した。文部科学省委嘱事業「特別支援教育推進体制モデル事業」の推進校を県教委から指定を受け、4名のうち1名の特別支援教育コーディネーターが校内外の連携を担っている。
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