B 全校体制での取組み |
ア 発展的な学習や補充的な学習など個に応じた指導のための教材の開発 |
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○ 効果的な少人数指導、TT指導のための教材作成について
個に応じた指導のため、各学年で少人数指導やTT指導を実践した。その際に活用する教材が児童の課題意識に沿ったものであったり習熟度に対応した教材であったりするために教材開発の研修・実践を行った。特に習熟度別の学習指導においては各学年の発達段階に応じ「チャレンジシート」を、基礎的・基本的事項の定着、補充的な学習の推進をねらいとした「茶つみコース」用、発展的な学習の推進をねらいとした「梅もぎコース」用、また更に自分のペースに合わせ、自主的に発展的な学習に挑戦していくことができる「探検コース(中学年)」「すももクラブ(高学年)」用などに分類し作成した。 |
(「茶つみコース」用学習カード) |
(「梅もぎコース」用学習カード) |
○ 学校の特色や他教科・領域と関連づけた教材開発について
また、児童の追究意欲が最後まで継続するために、本校の特色(茶つみ、梅もぎなど)を積極的に教材化し児童に提示したり、他教科の学習内容や総合的な学習の時間の活動と関連した教材開発を積極的に行ったりするようにした。
イ 個に応じた指導のための指導方法・指導体制の工夫改善 |
○ 学習指導案形式について
効果的な少人数指導やTT指導の方法についての研修と、いろいろな学習形態の学習計画への取り入れ方について、共通理解を図りながら指導案形式の検討を行った。学習指導案については、各コースでの児童の思考の流れと、児童一人ひとりに対応するための教師の支援を明確にするために本時案を複線化にした。評価規準も学習計画と本時案の中に明記することで、より計画的に評価できるようにした。
(複線型本時案例)
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○ 学習内容と児童の実態に応じた少人数指導、TT指導について
各単元において効果的な少人数指導、TT指導を進めていくために学習内容や児童の実態に合わせて指導形態のパターンをつくり、学習計画の中に計画的に組み込んだ。
指導形態について ○ T T :学級担任と少人数担当とのティーム・ティーチングによる指導
○ 少人数A:無作為なグループ分けによる少人数指導
○ 少人数B:習熟度に対応したグループ分けによる少人数指導
○ 少人数C:興味、関心、課題別学習に対応したグループ分けによる少人数指導
○ 少人数D:学習方法別の学習に対応したグループ分けによる少人数指導 |
個に応じた指導を徹底させていくために、習熟度別のコース選択の際には学級便りや「TAMARIかわらばん」等の各種通信を活用し、児童のコース選択の支援をしたり、保護者からの意見を吸い上げながら学習指導を行ったりした。また、習熟度別指導の際のグループのネーミングを学年の発達段階に応じ工夫し、児童に親しみやすく浸透しやすいものにした。
コース名 |
学習する児童の例 |
1・2年生:「ちゃランド」
3〜6年生:「茶つみコース」 |
学び直し、補充学習が必要な児童 |
1・2年生:「うめランド」
3〜6年生:「梅もぎコース」 |
活用、発展的な学習に取り組める児童 |
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○ 標準学力検査の実施
児童の年度初めの学力を客観的に把握し、学習指導の見通しを立てるために全学年算数科の標準学力検査を実施した。年度末にも実施し、比較方法などを検討し、成果を数値化して表したい。
○ 児童の学力評価方法の工夫と授業改善
単元開始時、単元途中、単元終了時に児童の学力を把握し、学習計画立案や授業改善のための参考資料としたり、補充的な学習指導の計画を立てるため、評価方法を工夫し実践している。
単元開始時・・・「ちょっとおためしテスト」「○年算数アンケート」など
単元途中・・・・「プチテスト」「ちりつもテスト」「ミニテスト」など
単元終了時・・・「市販テスト」「振り返りチェックテスト」など |
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○ 算数学習への意識調査の実施
算数学習への児童の意識と、少人数指導、TT指導に対する児童の意識を把握するため「算数の学習についてのアンケート」を実施して実態を把握した。
○ 「振り返りカード」の改善と授業評価
児童による授業評価方法の研究として、「振り返りカード」の授業評価欄について研修を進め、児童一人ひとりの願いを把握しながら授業を改善していくことができるように配慮した。
(算数の学習についてのアンケート) |
(「振り返りカード」例) |
○ 夏季休業中を利用した学習指導について
夏季休業中を利用して、希望者を対象に学習指導「梅っ茶スクール」を行った。本年度は、前期、後期合計8日間実施し、半数以上の児童が参加した。1学期に基礎的・基本的事項が十分に定着しなかったと思われる児童にとっては補充的な学習を、希望者には発展的な問題を提示し指導を行うことができた。
(「梅っ茶スクール」の様子) |
保護者の声(一部抜粋)
いやだなあと言っていた引き算ができるようになったと喜んでいました。
だらだらしがちの夏休みの引き締めになった。
1学期の復習など、レベルにあった学習でとても充実していた。
今後も「梅っ茶スクール」を続けてほしい。 |
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○ フロンティアスクールとしての研究成果の普及
A 校内授業研究会と授業参観を一体化
B 学力向上研究大会の開催
C 各種通信等で保護者へ普及(フロンティアスクール情報「TOMARIかわらばん」)
D 研究集録の作成・配付
E ホームページで公開(現在調整中)
F 教育後援会等の総会・役員会、学級懇談会での説明や取組みの紹介による家庭や地域との連携 |
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(フロンティアスクール情報「TOMARIかわらばん」) |
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C 各ブロック・各学年での取り組み |
全学年で研究授業を行った。本年度は10月に「学力向上研究発表会」を開催し、どの学年も習熟度別の少人数指導の形態をとり、個に応じた指導ができるように配慮しながら実践することができた。
(1年生授業風景) |
(2年生授業風景) |
(3年生授業風景) |
(4年生授業風景) |
(5年生授業風景) |
(6年生授業風景) |
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