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ふるさとの自然や社会、文化、人とのかかわりを深めながら、学び方やものの考え方を身に付けさせ、心豊かにたくましく生きる子どもの育成をめざす。 (2)「くすのき」の時間の活動内容 子どもの興味関心を重視して、身の回りにある人、自然、社会に目を向け、自分とのかかわりの中で課題や問題をもち、自分らしく追究し、さらに自分の学習や生活に活かしていく力を育てるために、4つの活動で構成している。 「ふるさと活動」・・・ふるさと菊川の文化、産業、人、歴史、環境、福祉、社会とふれあう活動。 「のびのび活動」・・・国際理解教育の一環としての英語活動と情報教育の一環としてのパソコン活動。 「いきいき活動」・・・幼稚園児や高齢者との交流活動。 「ほほえみ活動」・・・全校児童縦割りによる「ほほえみ班」での異学年による交流活動。 (3)単元構成の基本的な考え @オリエンテーションの位置付け 単元のはじめのオリエンテーションでは、体験活動を取り入れて「やってみたい」「知りたい」「確かめたい」という子どもの追究意欲を高める。 A広がる学習展開 子どもたちの多様な思いや願いを実現させ、実感の伴った学習を展開するために、学習活動の場や機会の広がりを作っていく。また、学習の成果を地域へ提案、発信することで地域社会の一員としての自覚と誇りをもつことを期待している。 B子どもの成長を見取る支援と評価 学習活動や単元の節目ごとに自己評価を行い、自分の成長に気付かせ、自信を深めさせる。また、相互評価を発表会等の情報交換の場で行い、友達のよさを自分の学習に生かせるようにする。 C「ふるさと」の特性を生かした創造的な学習の展開 「ふるさと」を次の3点としてとらえ、学習を展開する。 ア ふるさとそのものについての理解が学習内容である「ふるさと理解」 イ ふるさとの教育力を学校教育に取り入れようとする「ふるさとの人材の活用」 ウ 子どもたちが見たり調べたりする「フィールドとしてのふるさと」 ふるさとの人、組織、施設などを生かしたさまざまな体験をすることで、ふるさととのふれあいをさらに深めることを期待している。学校以外の多くの人とともに活動し、学び、ふるさととのコミュニケーションを深めることで豊かな心が育まれることをねらっている。 (4)評価のポイント @ブリッジ(つけたい力)をもとに単元プログラムの中に「育てたい力」を位置付ける。 Aポートフォリオに学習のあとを蓄積し、その子のよさや意欲を把握する。 B自己評価、相互評価を活用し、多面的に評価する。 C「ふるさと活動」の活動の様子を個人カルテに記入し、次年度からの指導に活かす。 TOPへ戻る
全体計画 年間指導計画 TOPへ戻る
(2)単元の目標 ○ 日本人の主食である「米」について興味をもち、自分に合った課題を設定し、その課題に合った方法で計画的に追究することができる。 ○ 自分が追究してきたことを、場や方法を考えて効果的に発表することができる。 ○ 調べたり発表したりする活動を通して学んだことを、菊川町の一員としてこれからの生活に活かすことができる。 単元計画 単元プログラム TOPへ戻る
ア 単元全体を通しての体験活動 ○ 田植えやアイガモ放流などの体験活動は、通学路の田んぼに興味をもち、「米作り」をより身近なものとして考えることができるようになった。 ○ バケツ田んぼによる米作りの体験は、害虫や病気など稲の変化や成長を間近で見ることができ、自分の稲を守るために何をしたらいいのか子どもたちは真剣に考えていた。 ○ 町内で米作りに携わっておられる農家の人やJAの職員の方とふれあうことで、子どもたちは「菊川の米」や「菊川の米作り」など「ふるさと」の米に対する意識が高まった。 ○ 課題設定場面でのブレーン・ライティング法による話合い活動は、自分の意見を積極的に伝え、友達の考えを聞く機会となり、課題を見付けるヒントとして有効に使うことができた。 A 継続的、発展的な追究活動が計画的にできるように 〜追究する力〜 ア 『会社』での話合い活動 ○ 「お米博士になろう」の追究活動では“外国米”“品種”“米を守る”“もみから穂まで”“昔の米作り”“米作り問題”の6つのテーマ別のグループを『会社』とネーミングした。さらに『会社』の中をいくつかの追究グループに分けて活動を展開させた。学習の節目には『会社』で集まり、それぞれの追究の進み具合を確認したり、問題点の解決方法を意見交換したりした。『会社』ごとに活動をすることで、追究に行き詰まったときは助け合えることができた。また、自分たちの願いが『会社』の名前になっていたので常に『会社』を意識していることで自分たちのグループの願いを見失ずに活動できた。 イ 『しゃべり場』による意見交換の場 ○ 『しゃべり場』と名付けている話合いの形態で子ども同士の意見交換をさせた。(『しゃべり場』は、一定の発表の約束の中で、司会なしに自由に意見を言うことができるものである。)子どもたち一人ひとりの考えや思いが反映された話合い活動となった。 ウ ゲスト・ティーチャーとのふれあいの活動 ○ 米作りに詳しいゲスト・ティーチャーから話を聞いたり、実際に米作りに従事している農家の方とふれあったりすることで、子どもたちの追究過程で生じた疑問点や問題点の解決策や解決の方法が、生きた情報として知る機会となった。 ○ 追究活動中も「米作り」体験の活動は継続させた。稲刈りはできなかったが、バケツ稲づくりで収穫・脱穀・もみすりと米作りの流れは体験することができた。 ○ バケツ田んぼと実際の田んぼでは作業内容が異なるため、稲作の体験という観点からは少しずれ、病害虫の対策などの米作りの苦労を体験することもできなかった。 B 多様な表現活動ができるように 〜表現する力〜 ア 追究活動の節目ごとの発表の場を仕組む ○ 1回目の発表は、二学期はじめの「中間発表会」である。この発表会は、どのような方法で発表すれば自分たちが追究してきたことがより効果的に伝わるかを考えさせ、発表の工夫をさせた。どのグループも、紙芝居を作ったり、地図にまとめたり、クイズ形式にしたりと、工夫した発表をすることができた。 ○ 2回目の発表は、二学期終わりの「ポスター発表会」である。この発表会では、発表方法をポスター形式に限定し、どのようにまとめれば自分たちの追究した内容を見に来た人に伝えられるかを考えさせた。 イ 学習の目標としての収穫祭 ○ 学習のしめくくりとして収穫祭を設定した。子どもたちの希望により、お世話になったゲスト・ティーチャーや、一緒に米作りを体験してきた幼稚園児を招待した。100名近くでの大変楽しい大収穫祭になり、子どもたちは収穫の喜びを味わうことができた。また、お世話になった人にも感謝の気持ちを伝えることができ大変有意義な収穫祭になった。 C 学習の成果を次の学習へ活かすことができるように 〜活かす力〜 ○ もみから米まで、米からご飯・おもちまで、一連の流れとして体験できたことは、学校での米飯給食や家庭での食事、さらには菊川町の稲作や日本の稲作について、見つめ考えていく姿勢につながった。 ○ 菊川町内で稲作に携わっておられる人々とたくさんふれあったことで、菊川町のすばらしさに気付き菊川町を大切にしていこうという気持ちをもつことができたと思う。 ○ それぞれの班が課題を追究していく中で、米作りの大変さや農家の人の苦労についても気付くことができたが、バケツ稲作りでは大変さや苦労を体験することができなかったのが残念である。子どもたちが、水の管理や農薬散布など水田を使った本当の米作りにもう少し触れる機会があればよかったと思う。 TOPへ戻る
(1)家庭、地域との連携による教育推進のために、人材バンクの開発や地域ボランティアグループ等、外部団体の積極的な活用をすすめる。外部人材の活用については、教師が主体的にしっかりと関わり人材を授業に活用するという視点を大事にすること。 (2)幼保小連携による交流活動や高齢者とのふれあいを計画的にすすめ、人のよさや生き方に学び、ふるさとを愛する心を育むこと。 (3)学びの価値を確認し、意図的に教科との関連を仕組むこと。 (4)「くすのき(総合)」の取組みを保護者に知らせ理解と支援を得ること。 (5)「豊東小教育ふり返り」で保護者から感想や意見を収集し学習の価値を高めること。 TOPへ戻る 実践編へ戻る |