1 学校紹介/2 具体的な活動内容/3 指導事例/4 関係諸機関との連携/ 5 成果と課題/6 実践に当たってのポイント
TOPへ戻る
今年度の活動の主なものは、コーディネーター初年度ということもあり、本校特殊学級生徒に対する指導、及び担任への助言(授業内容、指導法、個別教育計画作成等)・資料提供、関係機関との連携作り、研修の推進であった。他校からの教育相談事例は、こちらの予想よりは少なかった。 本報告では、通常の学級在籍生徒の相談事例・関係機関との連携等を中心に紹介する。 TOPへ戻る
小学校時代にLDと診断を受けた生徒の事例 (2) 相談のきっかけ 対象生徒に対する周囲の生徒によるいじめをきっかけに問題が表面化した。いじめの原因は、善悪の判断が十分育っていないことから起きる問題行動等、本人のソーシャルスキルが十分に備わっていないことから、周囲の生徒たちとのトラブルが絶えないということが原因であった。 (3) 提案した対応方法 本人の落ち着きのなさや情緒の不安定さの状態、周囲の生徒との関係の悪化などから、リソースルームでの個別指導の必要性、周囲の生徒へ本人の状態を説明することを提案した。 日頃から本人の様子を観察し、調子が悪い時間帯や教科等について記録することで、焦点を絞った対応や無理のない対応ができることや、また、リソースルームの活用にあたっては、該当生徒の学年の教員を中心に、全教職員が交代で担当するなど全校体制での対応が必要であることを説明した。 (4) 対応後の様子 リソースルームでは、学年の教員を中心に、全教職員が全校体制で、週1から5時間程度の個別指導を実施することで情緒の安定化を図った。その結果、友人とのトラブルも軽減され、周囲の生徒との関係も改善され、本人もクラスも相談前に比べ、落ち着いてきている状況である。 しかしながら、将来へ向けての進路等への不安が消えたわけではない。リソースルーム担当者、担任等へ情報提供を続けている。 (5) その他 本生徒の同級生に同じような状態を示す生徒がいたが、担任からその保護者に医療機関での受診を勧め、ADHDと診断された。投薬の効果があり、その生徒の行動も落ち着いてきた。担任からの共感的な言葉かけと医師の助言により、生徒の落ち着きのなさが自分の子育てのせいではないことがわかり、保護者自身の心の安定にもつながり、生徒、保護者共に落ち着いている。 TOPへ戻る
TOPへ戻る
TOPへ戻る
掲載されている写真は、山の田中学校特殊学級の活動風景であり、本文の相談事例とは関係ありません。 TOPへ戻る 実践編へ戻る |