スクールカウンセラー活用事例                                〔指導課〕
「スクールカウンセラー活用調査研究事業」の実践事例    
柳井市立柳井南中学校−
1 学校紹介2 具体的な活動内容3 成果と課題4 実践に当たってのポイント
実 践 の ポ イ ン ト
スクールカウンセラーの勤務日は年度当初決まっているので、年度が始まったらすぐに、担当と協議し年間計画を立てる。
保護者への啓発としては、4月当初のPTA総会などで、保護者に紹介し、スクールカウンセラーの役割や勤務日等について知らせる。
南部ブロック学校保健委員会で、作成した「ザ・元気」にスクールカウンセラーの専門的な立場から、子育てに対する内容のコラムを掲載した。

1 学校紹介
 柳井市立柳井南中学校(生徒数約100名)は、昭和40年に阿月中・伊保庄中が統合しできた学校で、校区は広く、室津半島東側の海岸線16kmにわたっている。校舎は海の近くにあり、温暖な気候で過ごしやすく、山には野鳥も多く生息し、自然環境に恵まれている学校である。
 また、生徒は阿月小・伊保庄小・小田小の3校から進学してくる。平成17年度より、阿月小と伊保庄小が統合され柳井南小が開校する予定である。
 さて、平成15年度から柳井市南部地区小学校3校と本校にスクールカウンセラーを派遣する事業が始まり、年35週、週1回、1回あたり8時間勤務することになっている。拠点校方式を取り入れているので、各学校の勤務時間は以下のようになっている。
柳井南中・・・年20週、週1回、1回あたり8時間  
        年15週、週1回、1回あたり4時間
各小学校・・・年5週、週1回、1回あたり4時間

<校舎全景>

<3階より周防大島を臨む>

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2 具体的な活動内容
《スクールカウンセラーの職務内容》
児童生徒へのカウンセリング
カウンセリング等に関する教職員及び保護者に対する助言・援助
児童生徒のカウンセリング等に関する情報収集・提供
その他児童生徒のカウンセリング等に関し、各学校において適当と認められるもの

《南部地区小中学校における具体的な活動内容》
課題のある生徒や不登校生徒及び保護者への対応や援助・支援、学校生活への対応について、アドバイスをする。
対象校における担当者が、南部ブロック学校保健委員会の構成員であるので、課題のある子どもたちに対する事例研究等で、スクールカウンセラーの指導助言のもと、協議を行う。

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3 成果と課題
○成果
生徒が、自ら学校生活の悩みなどをスクールカウンセラーに相談することを通して、不登校の傾向をもつ生徒はいるものの、長期にわたり欠席する生徒はいない。
児童・生徒の事例研究がよく行われているので、小学校から中学校への受け渡しがスムーズにできている。
良い人間関係の築き方について、専門的な立場から子どもに直接語りかけることによって、その後の子ども同士の関係が良くなった。
○課題
年間35週という限られた回数の中で、カウンセリングを受けようとしても、時間的な問題あり、相談の機会を失ってしまうこと。
年度当初のPTA総会でスクールカウンセラーの紹介や職務内容について紹介をしているが、教師側の働きかけがないと自分から相談する保護者が少ない。 

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4 実践に当たってのポイント
スクールカウンセラーの勤務日は年度当初決まっているので、年度が始まったらすぐに、担当と協議し年間計画を立てる。
保護者への啓発としては、4月当初のPTA総会などで、保護者に紹介し、スクールカウンセラーの役割や勤務日等について知らせる。
南部ブロック学校保健委員会で、作成した
「ザ・元気」にスクールカウンセラーが専門的な立場から、子育てに対する内容のコラムを掲載した。

<ザ・元気>

<心の健康アンケート>

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