その後、実習指導についての計画・打ち合わせを経て、2学期末から3学期始めにかけて音楽Tの授業3講座において、それぞれ4時間ずつ、指導者を招いての筝の実習に取り組んだ。校舎1階の和室から3階の音楽室へ20面ほどの楽器を運び、教室いっぱいに配置。音楽室はぐっと落ち着いた雰囲気に様変わりした。調弦・爪合せ・音出しといった細かい作業を一人ひとり丁寧に個人指導していただき、終わる頃には「さくら」から「荒城の月」の演奏へと進むことができるほどに進歩した。中学校での経験の有無に拘らず、ほぼ全員の生徒が、ゆったりとした和やかな気持ちで筝に親しんでくれたようである。
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