本校では、16年度より、「生きる力をはぐくむ読書活動推進事業」の指定を受け、「豊かな人間性を育成する読書指導 〜本に親しみ、継続的に読書をすることを通して、豊かな心を築く〜」を研究テーマに取り組んできた。
「継続的に読書をする」という取組みとして、「朝の10分間読書 」を行っているが、朝の読書がないと本を読む時間が減ると考えている生徒が多く、生徒の読書活動にかなり効果をあげているといえる。 |
(Q 朝の読書がなかったら、あなたは本を読みますか。 対象 1年生154名 1月実施) |
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また、朝読書を行うことで、本のおもしろさが分かってきた、本を読むようになったという生徒が増えている。これまで、漫画ばかり読んでいた生徒が、字だけの本も抵抗なく読めるようになってきているといったような効果があがってきている。 |
(Q 朝の読書があってよかったと思うことは何ですか。 対象 1年生154名 1月実施) |
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しかしながら、研究テーマの「豊かな心を築く」という点では、アンケートの「言葉が豊かになった。」「作者のいいたいことが分かるようになった。」「人の気持ちを考えるようになった。」の項目の結果が表すように身に付いたと感じる生徒が少なく、まだまだ課題が残されているといえる。今後は、いろいろなジャンルの本を紹介していくこと、授業など学校での活動に読書を取り入れていくこと、講演や紙芝居の上演などを引き続き行っていくことで、豊かな心を育てていければと考えている。
図書館環境においては、生徒の満足度は高く、観葉植物や手作りの椅子などが設置された心を和ませる空間として利用者も非常に多い。一日の来館者は60人程度で女子より、男子の来館者が多い。しかし、図書館利用者が固定化されているといった課題もある。調べ学習用の図書の充実を図り、もっといろいろな授業で使用してもらい、図書館をアピールすることによって改善していきたい。加えて、「スポーツの本を入れてほしい。」、「音楽関係の辞典を入れてほしい。」といった生徒のニーズに答えながら、より満足度の高い図書館をめざしていきたい。 |