2 具体的な活動内容 |
(1)研究主題の設定 |
「国・県の施策」「学校教育をめぐる問題」「和田小中の児童・生徒の実態」について研修を積み重ね、9年間を見通した小中連携教育を進めながら子どもたちを育てていくために、主題を右のように設定した。 |
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(2)研究の視点 |
研究主題の解明のために、次の3点を研究の視点として、実践における拠り所とした。 |
視点1 |
学びの意欲を高め、確かな学びの力を定着させるための小中連携の在り方を探り、授業改善をめざす。 |
視点2 |
一人ひとりの児童生徒が健やかな学校生活を送るための支援の在り方を模索する。 |
視点3 |
特別活動や地域の諸行事等を通して、児童生徒のかかわり合い・育ち合いを支えていく。 |
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(3)研究組織 |
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(4)研究の実際 |
@ 授業研究部の取組み |
【研究仮説】
授業参観や授業検討会を通して、小中の教職員が学び合い、同僚性を構築していけば、『夢を育む学び』への意欲を高めることができるであろう。 |
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授業研究部では、上記の研究仮説を受けて、次のような4つの視点を設定し、研究を進めることにした。 |
視点1 |
合同授業研究会の実施 |
視点2 |
小学校教師と中学校教師のTTやGTによる授業形態の導入 |
視点3 |
小中児童生徒の交流による学び合いの場の設定 |
視点4 |
小中児童生徒に共通した課題である「伝え合う力」の育成 |
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【体育における小中教師によるTT】 |
【社会における小中教師によるTT】 |
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【国語における児童生徒の交流授業】 |
【音楽における児童生徒の交流授業】 |
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【授業を通して見えてきたもの】
○ 中学校教師による専門的な指導による
子どもたちの技術の向上
○ 小中教師による個に応じたきめ細かな
支援の実現
○ 中学校の授業に対する不安の解消 |
【授業を通して見えてきたもの】
○ 教材研究や授業参観による授業力の
向上や教師としての幅の広がり
○ 生徒の意欲を高めるための授業改善
・具体物や体験の導入・問題解決学習
○ 個に応じた指導の徹底 |
授業を通して見えてきたものを総括すると |
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【授業を通して見えてきたもの】
○ 「小学生の手本になる」という目的意識
が大きなエネルギーに。…(中)
○ 「伝える楽しさ、伝わる喜び」の奥深さ
難しさを実感する。…(中)
○ 「中学生になったら私も…(あこがれ・
目標)」…(小) |
【授業を通して見えてきたもの】
○ 中学生の音楽練習に対するひたむきさ を感じとることができる。…(小)
○ 中学生の器楽演奏の技術を直接学び取 ることができる。…(小)
○ 親しみのある先輩から学ぶことで楽し く気軽に練習に取り組める。…(小) |
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A 児童生徒理解部の取組み |
【研究仮説】
小・中学校が連携した情報交換、客観的に児童生徒をとらえることのできる心理検査の活用、教師のカウンセリング力の向上など、健やかな学校生活を送るための支援を充実するならば、すべての児童生徒にとって学校が心の居場所になるであろう。 |
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児童生徒理解部では、上記の研究仮説を受けて、3つの視点を中心にして実践を進めた。
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視点3 |
客観的に児童生徒をとらえることのできる心理検査の活用 |
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情報交換やカウンセリング研修を行うことが、教師の意識改革や児童生徒一人ひとりを見守ろうとする姿勢につながった。 |
B 特別活動部の取組み |
【研究仮説】
特別活動・諸行事等を通して児童生徒が地域社会へかかわり、学校・家庭・地域が協同して支援することで、ふるさとに誇りをもち、自分の可能性を見いだし、夢を育む子どもが育つであろう。 |
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特別活動部では、上記の研究仮説を受けて、3つの行事を中心にして実践を進めた。 |
【行事1】 小・中合同秋季大運動会 |
【行事2】 小・中合同学校保健委員会 |
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【行事3】 トワイライトフェスティバル |
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○ 連携を通して育まれたリーダー性や思いやりの心
○ 地域の中で培われたふるさとを愛し、誇りに思う心や感謝の心
○ 一つ一つの活動を通して味わう達成感や貢献感
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