(6)平成16年度・17年度の主な研究事項・活動内容
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ア スーパーサイエンス理科、スーパーサイエンス数学(第1学年の学校設定科目) |
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不足していると思われる、理科的・数学的な体験を重視した学習内容や実験を行った。理科は物理・化学・生物・地学の4分野について、生徒を少人数に分けて実施した。また、数学は統計処理を中心に情報の要素も加えて実施した。
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イ スーパーサイエンス理数T(第2学年の学校設定科目) |
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本校が長年実施してきた学校設定科目「理数課題研究」(1単位)をさらに発展させるため、学校設定科目「スーパーサイエンス理数T」(2単位)を設けた。生徒は、物理分野4班、化学分野2班、生物分野4班、数学・情報分野1班の合計11班に分かれ、各担当教員はもちろん、大学の先生の指導を受けて研究に取り組んだ。第3学年では、発表会の準備も含めたスーパーサイエンス理科Uを履修する。
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(化学実験) |
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ウ 大学・研究機関・企業との連携の在り方についての研究 |
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(ア) |
教員研修
科学館等との連携を視野に、首都圏や地方の科学館を訪問したり、各分野で理数科課題研究に資するため、多くの大学の研究室を訪問した。
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(イ) |
研修・先端技術体験学習
夏季休業を利用して、2泊3日の日程で実施した。1年次は東京・つくば研修を実施し、日本科学未来館や筑波宇宙センター、東京大学等を訪問した。2年次には、山口東京理科大学において、先端技術研究に関する講義や実験を行い、発表会を設定した。参加者は、高大連携教育により1単位を修得した。 |
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(先端技術体験研修) |
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(ウ) |
出前講義
理数科1年生・2年生に対して山口大学および山口東京理科大学から講師を招へいし、理数系の様々な分野の先端科学の講義や実験を行っていただいた。生徒たちは、興味の深化と研究の最前線に触れることができた。ロボットの解体や導電性プラスチックの実験、位相幾何学の学習など高校のカリキュラムにはない、興味深い内容に引き込まれていた。なお、理数科だけでなく、普通科の生徒も加わったものもいくつかある。
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(エ) |
屋久島生物実地研修
平成17年8月、生物分野の課題研究班の理数科2年11名と教員が2泊3日で屋久島の自然を体験し、生態観察を中心に実習を行った。
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(屋久島での実地研修) |
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(オ) |
化学工場見学
理数科1、2年生と普通科理系の希望生徒に対して実施した。平成16年度は石油や鉄に焦点をあて、石油製品の製造からリサイクルまでや製鉄所の見学を行い、平成17年度は石けん工場やチタン工場、タイヤ工場等の見学を実施し、それぞれ専門的な説明を受けた。課題研究の内容に大きく資することができた。
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(工場見学) |
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(カ) |
全国中学・高校ディベート選手権
生徒の発表能力を高めることを目的に、「ディベート甲子園」を見学した。
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(キ) |
科学英語
平成17年度に理数科2年生を対象に、本校ALTが講師となって、大学での研究内容の紹介をすべて英語でおこなう授業を実施した。
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(ク) |
地学巡検
1年生理数科希望者に対し、萩の笠山や須佐のホルンフェルス等を巡見した。防府市の科学館の学芸員の方にも講師を依頼するなど、科学館との連携も図ることができた。 |
(地学巡検:須佐ホルンフェルス) |
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エ 理数教育に関する地域や中高連携の在り方についての研究 |
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中高の理科教員の連携を図るとともに、平成17年度は地域への広がりを考えて、地域の小・中学生とその保護者を対象に「鴻の峰の蝶の調査会」を5、6、7月に計3回実施した。天候にも恵まれ予定どおり実施でき、参加者にも大変好評であった。
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(鴻の峰 蝶の調査会) |
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オ 科学部等の課外活動の指導と支援 |
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(ア) |
天文部
岡山県美星天文台や大阪市立科学館を訪問し、実際に観測したり、研究に対する助言をいただいたりした。
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(美星天文台への訪問) |
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(イ) |
化学・生物部
岡山大学での化学グランプリに参加した。
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カ |
研究発表会等の参加 |
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(ア) |
SSH生徒研究発表会
平成17年8月、東京ビッグサイトで開催された全国の大会に、各課題研究班の代表者11名が参加し、平成15年度指定校の発表を聞き、自分たちの課題研究の参考にするとともに、ポスターセッションに参加した。
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(イ) |
岩国高校SSH研究成果発表会
平成17年10月、本校より1年先行して研究指定に取り組んでいる岩国高校のSSH研究成果発表会に出席し、研究発表や講演を聴くとともに、ポスターセッションに参加した。
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(平成17年10月
ポスターセッション) |