キャリア教育の推進                                    [義務教育課] 
キャリア教育の推進−働く人に学ぼう−
下関市立垢田小学校
 
1 学校紹介 / 2 大人に学ぶ小学生サポートプラン / 3 成果と課題 / 4 実践に当たってのポイント(校長)
実 践 の ポ イ ン ト
幼稚園での体験学習
 幼稚園教諭の仕事の内容について知り、実際に体験することを通して、年少の子どもに対する思いやりの気持ちを育てるとともに、働くことの楽しさを味わうことができるようにする。
老人ホームでの体験学習
 老人介護の仕事の内容について知り、実際に体験することを通してその意義や必要性について考えることができるようにする。
トマトハウスでの体験学習
 地域の特産物についてその生産過程を学ぶとともに、実際に体験することを通して、自然の中で働くことの喜びや苦労について考えることができるようにする。

1 学校紹介
 垢田小ビレッジの推進(チャレンジ目標)
 ・美(場を清める)まじめに掃除をしましょう。
 ・
(礼を尽くす)進んであいさつをしましょう。
 ・
(時を守る) 時間を守りましょう。

 垢田小プロジェクトの推進
 ・ 友達づくりを推進します。
 ・ 基礎学力の向上を推進します。
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2 「大人に学ぶ小学生サポートプラン」の実践
(1)幼稚園での体験学習

園長先生をゲストに招き、仕事の内容や苦労していることなどをうかがった。
1回目の訪問では、幼稚園の先生方が毎日行っている園内の清掃、園庭での遊具の準備、園児の出迎えなどの仕事を体験させていただいた。

2回目の訪問では、自分たちで企画したお楽しみ会を開き、園児との交流を深めた。その後、園児への接し方のポイントなどをまとめ、発表した。

   園児と遊ぶ子どもたち
(2)老人ホームでの体験学習

校区内にある老人ホームの看護士と介護士の方をゲストティーチャーとして、老人ホームでの仕事について教えていただいた。
車椅子体験をもとに、実際に高齢者の方の車椅子を押してあげたり、レクリエーション活動を行ったりして、高齢者の方とふれあった。中には、絵本の読み聞かせや将棋の対局などで交流するグループもあった。

  高齢者とふれあう子どもたち
 
(3)トマトハウスでの体験学習
垢田地区でトマト栽培を営んでいる方をゲストティーチャーとして、トマト栽培のポイントや垢田トマトがおいしい理由、仕事への情熱などを語っていただいた。
実際にビニールハウスでのトマト収穫や出荷作業を体験させていただいた。そして、「垢田トマトPR隊」としてポスターやCMソングの作成を行い、地元の特産物に対する理解を深めさせた。
   真っ赤なトマトを収穫

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3 成果と課題
○成果として
幼稚園での体験学習
  
幼稚園の先生の立場に立っての体験学習であった。子どもたちは、先生方が細かい配慮をされていたり、1つの活動を行うために十分な計画を立てておられたりすることに改めて気付くことができた。また、園児と接する中で、園児に対する思いやりの気持ちがさらに大きくなり、働くことの苦労や喜びを味わえた。
老人ホームでの体験学習
  核家族の中で育ち、高齢者の方と接する機会が少ない子どもたちにとっては、今回の学習は貴重な体験になった。また、高齢者の方のお世話をしたり、お話をうかがったり、一緒に将棋やゲームをしたりする活動を通して、高齢者の方に優しく接することの大切さに気付くことができた。今後は日常生活の中でその気持ちを育てていくことが大切である
トマトハウスでの体験学習
  地元の特産物である「垢田トマト」を実際に収穫したり、出荷したりする仕事を体験できたことで、子どもたちは食物を育てる大変さや、やりがいを実感することができた。また、トマトはとても傷みやすい野菜で、あかちゃんをだっこするように優しく扱わなければならないため、自然愛護・生命尊重という観点からも成果を得ることができた
一緒にダンス 将棋を楽しむ おいしいトマトが採れたよ
●課題として
定期的な交流や労働体験を重ねていくと、それぞれの仕事に対する理解が深まり、働くことの大変さや喜びを更に実感できる。
他教科や道徳の時間等と関連させた授業を仕組むことで、学習指導要領が掲げる「確かな学力」を育む教育活動が展開できると考える。

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4 実践に当たってのポイント(校長)
複数の体験活動の中から、自分の興味・関心に応じた活動を選択することができるような単元構成にすることで、主体的に学習に取り組むことができるようにする。
職場で働いておられる方から、仕事について話をしていただく機会を設けるとともに、実際に働く体験をする時間が十分に確保することで、働くことのすばらしさ、難しさ等を実感として感じ取ることができるようにする。
 この度、研究事業「大人に学ぶ小学生サポートプラン」を受け、校区内の身近な職場での体験や講話を聞くことにより、少しでも職業観・勤労観をもつことができればと考えた。
 園児を背中におんぶして走り回る児童、お年寄りの車椅子を押してあげる児童、大変暑いハウスの中で汗を流しながらトマトを収穫する児童。この事業を通して、「働くことが周りの人たちに
喜びと感動を与えるのだ。」ということが実感できたと思う。今後、この活動を道徳や教科と関連させた学習を仕組むなどしてキャリア教育の推進に努めたい。

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