◆よきパートナーも得て、いざ起業家に 1
  就職して7年、29歳になって地元に戻って独立しようと決心をした。大学時代に付き合っていた彼女はすでにデザイナーとして仕事をしていたので、独立する僕にとって本当に必要なパートナーだと確信していた。
  新規事業を山口で始めようと思ったのは、ファッション文化は普通の生活者の視点が大事だと思ったこと、自分が企画から販売まで見られる自己主張のできる事業をしたくなったこと、東京では数字に追いまくられ、じっくり取り組めないこと、親の事業が大手スーパーに押され、転廃業を余儀よぎなくされていたこと、それと生まれ育った海のそばで暮らしたかったことなど、自分の中では、山口に戻って独立する要件はバッチリそろっていたから。