飛耳長目
上海は大変な状態になっているぞ!
 幕府の軍艦の試験航海に便乗し、親善使節として上海(中国)に着いた高杉は、植民地化されつつある中国内乱の実状を目の当たりにし、 日本もそうなるのではと、不安を抱きました。  
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飛耳長目とは吉田松陰

 物事の観察に鋭敏えいびんで あるということです。できるだけ『情報収集』を することでもあります。
 松陰は日本全国を見聞して歩き、情報収集に努めました。
  また、密航に失敗し、自宅謹慎の身となった後も、萩の松下村塾にいながらにして、外部の多くの情報をつかんでいました。
 それは情報の大切さを知っていた松陰が、塾生たちに見聞を広めることを勧め、そのことを実行に移した塾生たちは見聞した内容を、飛耳長目録に書きまとめて松陰に伝えていたからです。
 さらに、松陰はそれらの情報を長州藩政府にも伝達していたのです。