産業の概観 農業 林業 水産業 工業 商業 貿易 これからの産業 |
産業の概観 |
山口県はアジア大陸に近いため、早くから大陸文化の影響を受け、紀元前2〜3世紀には稲作技術が伝わり、 |
長州藩の時代になって、藩の収入を安定させるため、瀬戸内側を中心に沿岸を埋め立てた大規模な開作の築造(新田の開発)が行われ、農具や肥料の改良も進んだことから、米の生産量
が飛躍的に伸びました。また、塩田もたくさんつくられ、西 この時代は、農業以外でも、鉱業における採掘技術や水産業における漁法、織物業における綿栽培など、さまざまな産業で技術開発が進み、産業全般 の発展がみられた時期でした。 その結果、 大正期に入ると、県内の豊富な鉱物資源や恵まれた港湾条件などにより、瀬戸内海沿岸地域には、造船、化学、機械、金属などの工場が次々と立地し、昭和初期には農業県から工業県へと転換しました。その後も重化学工業を中心に成長を続け、第二次世界大戦後には石油化学コンビナートが形成されるなど、全国有数の工業県として発展していきました。 一方、農業、林業、水産業などの第一次産業は、工業化の進展などによる人口の都市部への流出などを主な理由として産業としての比重が相対的に低下していきました。 |
塩づくり ふぐ競り |
近年においては、都市化の進展に伴って商業・サービス業などの都市型産業が成長するとともに、従来の産業分野を超えた多彩 な産業活動が活発化し、新産業の創出や新規事業への展開の取り組みなどが進められるようになってきました。 |
工業団地
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山口県編 『山口県史 資料編/史料編』 山口県 1996年〜 山口県編 『やまぐち未来デザイン21』 山口県 1998年 山口県教育委員会編 『防長産業の歩み』 山口県教育委員会 1981年 三坂圭治著 『山口県の歴史』 山川出版社 1992年 |