ジムで運動する人々
歯を磨く子どもたち
(小野田市立有帆小学校)
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健康づくり(ヘルスプロモーション)とは、1986年に世界保健機関(WHO)がオタワ憲章として採択したもので、日常生活そのものが健康をつくりだすという、世界中で広く展開されている考え方です。この中で、健康は「病気あるいは虚弱でないというだけでなく、肉体的、精神的、社会的に良好な状態」と定義されています。
日本の平均寿命は世界有数の水準に達していますが、同時に、急速な高齢化の進展に伴って寝たきりや認知症などのために介護を必要とする高齢者の増加が見込まれています。また、わが国におけるおもな死因をみると、高齢化や食生活の欧米化などの生活様式の変化によって、がんや心臓の病気、脳の病気など、病気の原因が生活習慣に密接に関連している「生活習慣病」が増加しています。平成21年のおもな死因では、この三大死因だけで死亡者全体の55.8%を占めています。
そのため健康づくりにおいては、単に平均寿命の伸びを重視するだけでなく、病気や障害があっても社会の中で積極的な役割を果たし、健康で生きがいをもって自立した生活ができるように、生活の質という視点からとらえていくことが必要とされています。
山口県では、平成12年に「健康やまぐち21基本計画」を策定し、さらに平成20年にこの計画を改定するなど、すべての県民が「自分の健康は自分でつくる」という自覚をもって健康づくりを実践することを基本としながら、民間、行政が一体となってこれを支援し健康を享受(できる社会をつくることをめざしています。具体的には、バランスのとれた食生活の実現や、習慣的な運動、楽しみのある休養の実行、生涯を通
じた8020(運動の推進、喫煙・飲酒の節制をはじめとする生活習慣病の予防対策の普及に努めるとともに、地域活動を活発化させ、支えあう健康のまちづくりに取り組んでいます。
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