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昔ばなし | |
「むかしむかし、あるところに・・・」ではじまる昔はなし。山や池、寺や地蔵などにまつわる伝説。村や町で語られる世間話。それらをひとまとめにして「昔ばなし」と呼んでいます。
「昔ばなし」の語りに耳をかたむけると、話のおもしろさだけではなく、人びとの喜び悲しみ、生きる力、生活の姿、言葉の美しさなども汲み取ることができます。囲炉裏のそばで、おじいさん、おばあさん、両親から子へ孫へ、そのまた次の世代へと語り継がれてきた伝承文芸としての文化「昔ばなし」は、テレビなどの普及によって、いまや忘れ去られようとしています。 山口県には、たくさんの「昔ばなし」が各地に存在していますが、同じようなストーリーは、日本のいろんな場所でも聞くことができます。それは、交易・往来など季節ごとに訪れる職人や行商人たちとの交流によって、伝えられていくうちに、その土地土地の、色々な習慣や考え方で、少しずつ形を変えていったからです。 |
作家小泉八雲、本名はラフカディオ・ハーンというイギリス人で日本に帰化した人が英文で書き、世界に読まれた「耳なし これとは逆に、まったく肩のこらない「昔話」は、話の筋が短く、登場人物も隣近所にいる様な物語が多いことから、身近な親しみをもって語り継がれています。それだからこそ人々に覚えられ、長くその命を保ってきました。「昔話」は「むかしむかし、ある所に、おじいさん、おばあさんがくらしていました・・・」という様に、特に決まった場所もなく、自由に語られる物です。そのような「昔話」は、私たちの心をとても豊かにしてくれます。 「耳なし 盲目の芳一という |
題 名
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伝 承 地 方
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節分の豆
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大津・豊浦 |
鳳凰五斗もってこい
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厚狭 |
厚狭の寝太郎
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厚狭 |
かっぱとひょうたん
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都濃・佐波 |
落ちた雷
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熊毛 |
臼臼まわれ
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大島・熊毛・佐波 |
みょうがの宿
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吉敷 |
葛粉薬
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阿武 |
鶴柿
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熊毛 |
わらしべ長者
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都濃・佐波・吉敷 |
狐をだました話
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都濃・佐波 |
たたかん太鼓の鳴る太鼓
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吉敷 |
白蛇伝
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玖珂 |
もぐらの婿さがし
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豊浦 |
たにしの姉妹
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熊毛・都濃・佐波 |
大つごもり長者
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阿武 |
猿地蔵
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大島・玖珂・熊毛 |
長祖生
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玖珂 |
干支の話
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大島・都濃・吉敷 |
えんこうの一文銭
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阿武 |
山口県ふるさとづくり県民会議編・発行 『語りつぎたい山口昔話』 1997年 |