山口県は江戸時代に明倫館を始めとする藩校や郷校が置かれ、教育に力が注がれましたが、ことに庶民の教育に当たった寺子屋の数は、幕末維新期においては全国第２位
を誇るなど、子弟の教育に熱心な土壌が育まれました。また、こうした教育風土は、明治維新を推進する原動力となった多くの先人を輩出し、わが国の近代国家成立に大きな役割を果
たしました。 明治時代に入ってからも、県民が強い向学心を持っていたことや、政治、経済、科学、芸術など各分野で様々な人材を輩出したことなど、教育や人材の育成に熱心な県民性は、「教育県山口」の名を高からしめました。
こうした本県教育の特色は、豊かな先見性、進取の気質、質実剛健の気風、郷土を愛し郷土に奉仕する精神とともに、「若さに期待し、若さに託してきた」すぐれた教育風土に代表されるといわれており、本県が未来に引き継ぐべき貴重な財産となっています。
このような伝統の下、近年では、丈夫で思いやりがあり、自ら考えてやり抜く子どもの育成をめざした「たくましい防長っ子の育成」、また、これに引き続き、人間としての豊かな感性や温かな情感を育むことをめざした「心の教育・情の教育の推進」などをスローガンとして掲げ、現在は「夢と知恵を育む教育の推進」の実現をめざして、山口県としての特色ある教育活動を展開しています。
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松下村塾
ここから明治維新推進の原動力となった多くの先人を輩出しました。
情報教育に取り組む高校生
山口県立大学新キャンパス
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