山口弁よもやま話

４１動詞・形容詞及び動詞・形容詞型活用をする助動詞の仮定形

　この場合山口弁では、標準語の接続助詞「ば」が接合せず、そのくだけた形である「やー」へ続いて、活用語尾と「やー」は融合します。
　標準語の「話せば」が「話しゃー」、「見れば」が「見りゃー」、「食べれば」は「食べりゃー」、「無ければ」は「無けりゃー」となります。「行きたければ、行けばいい」と言う場合の山口弁は「行きたけりゃー、行きゃーえー」です。これらの仮定形の活用語尾は、山口弁ではすべて、エ列音でなくイ列音となります。「知っちょりゃー、えーが（知っていれば、いいが）」「置いちょきゃー、えー（置いておけば、いい）」などのような言い方をします。

　　　　　　　森川信夫著『面白くて為になる　山口弁よもやま話』より

　
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