テキスト ボックス: 1 「情報B」の目標
テキスト ボックス: また、「情報B」の目標は、次のように示されています。
テキスト ボックス: コンピュータにおける情報の表し方や処理の仕組み、情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させ、問題解決においてコンピュータを効果的に活用するための科学的な考え方や方法を習得させる。
テキスト ボックス: 「情報B」では、問題解決とのかかわりで、コンピュータを効果的に活用するための方法を習得しますが、ただ単に今あるコンピュータに焦点を当てるのではなく、技術の進展に左右されない基本的な考え方や方法を科学的に理解させ習得させることを重視しています。
テキスト ボックス: 2 「情報B」の内容
テキスト ボックス: (1)問題解決とコンピュータの活用
ア 問題解決における手順とコンピュータの活用
  問題解決においては、解決の手順と用いる手段の違いが結果に影響を与えること及びコン
  ピュータの適切な活用が有効であることを理解させる。
イ コンピュータによる情報処理の特徴
  コンピュータを適切に活用する上で知っておくべきコンピュータによる情報処理の長所と短所を
  理解させる。
テキスト ボックス: ア
経験的に習得してきた問題解決の方法を見直させて、「よりよく解決する方法を学ぶ必要がある」ことを体験的に認識させるような実習を行う必要があります。

イ
コンピュータを用いることの長所と短所について、具体的に提示し、体験を通して理解させる必要があります。また、人間にとっては簡単な情報処理がコンピュータでは必ずしも簡単ではない例など、長所と短所の両面を示す必要があります。
テキスト ボックス: (2)コンピュータの仕組みと働き
ア コンピュータにおける情報の表し方
  文字・数字・画像・音などの情報をコンピュータ上で表す方法についての基本的な考え方及び情
  報のディジタル化の特性を理解させる。
イ コンピュータにおける情報の処理
  コンピュータの仕組み、コンピュータ内部での基本的な処理の仕組み及び簡単なアルゴリズム
  を理解させる。
ウ 情報の表し方と処理手順の工夫の必要性
  コンピュータを活用して情報の処理を行うためには、情報の表し方と処理手順の工夫が必要で
  あることを理解させる。
テキスト ボックス: ア
情報の表現方法が一通りではなく、目的や条件によって使い分ける必要があることを理解させます。また、あくまでも基本的な考え方を理解させることを重視する必要があります。

イ
コンピュータの仕組みや動作を理解する枠組みとして、入力・出力・記憶・記憶・制御機能の組合せで理解させる方法を示します。

ウ
情報の表し方と処理手順の両者を工夫して、コンピュータを用いた問題解決をより効果的に行おうとする、実践的な態度を育成することを目的としています。
テキスト ボックス: (3)問題のモデル化とコンピュータを活用した解決
ア モデル化とシミュレーション
  身のまわりの現象や社会現象などを通して、モデル化とシミュレーションの考え方や方法を理解
  させ、実際の問題解決に活用できるようにする。
イ 情報の蓄積・管理とデータベースの活用
  情報を蓄積・管理するためのデータベースの概念を理解させ、簡単なデータベースを設計し、活
  用できるようにする。
テキスト ボックス: ア、イについての基本的な考え方は必ず扱いますが、実習については、生徒の実態等に応じ、アまたはイのいずれか一方を選択して扱うことができます。
これは、生徒が主体的に問題解決活動に取り組む時間を十分に確保するためです。また、生徒の実態に十分配慮して、使用するソフトウェアを選択して、学習内容も吟味する必要があります。
テキスト ボックス: (4)情報社会を支える情報技術
ア 情報通信と計測・制御の技術
  情報通信と計測・制御の仕組み及び社会におけるそれらの技術の活用について理解させる。
イ 情報技術における人間への配慮
  情報技術を導入する際には、安全性や使いやすさを高めるための配慮が必要であることを理解
  させる。
ウ 情報の進展が社会に及ぼす影響
  情報の進展が社会に及ぼす影響を認識させ、情報技術を社会の発展に役立てようとする心構
  えについて考えさせる。
テキスト ボックス: ア
利用する際に留意すべき問題点や特性などを、動作が確認できるような学習の中で、体験的に認識させる必要があります。

イ
システムの安全性と使いやすさに焦点を絞り、これらを高める方法について、技術的側面と社会的側面の両面から対応する可能性があることを理解させる必要があります。

ウ
「情報B」全体をまとめて、情報技術と社会との望ましい在り方について、生徒に考えさせ情報社会についてのコンセンサスを形成していくことの重要性を認識させる必要があります。情報技術と社会との望ましい在り方については、多様な考え方があることを認識させることも重要です。