◆カブトガニ画像4(調査地点・干潟)◆
科学部で調査・巡回をしている地点とその解説です。
ここに掲示した画像は多いので時間がかかります。しばらくお待ちください。
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 現在の調査地点は、これまでの海岸調査実施(原田先生の調査結果を参考)よりカブトガニの痕跡があった場所および観察しやすい場所より選んであります。
 このうち原田先生にご指導いただいたことより、山口湾周辺の観測が大部分を占めています。
 秋穂町内も巡回しましたが、秋穂湾西は砂浜が広いことや、数回の調査でまったく見つからなかったので選択をしていません。深江湾・尻川海岸・赤瀬ビーチに関しても同様です。産卵最盛期に再度実施してみて観測ポイントを決める予定です。
 秋穂湾東L地点は科学部で何回も調査を行ってやっと発見したポイントです。干潟は前にありますが、砂地で場所もせまくカブトガニ幼生の生活には難しいそうです。今はアサリの養殖を行っているので立ち入りも難しくなっています。
 秋穂湾のM地点にはカブトガニの死骸が1999年に流れ着いていたので選択してあります。




山口湾 塩田跡埋め立て地前東 A地点
 最初に原田先生に案内していただいた記念すべき場所です。1998年には膝近くまで埋まってしまう部員もいて大変柔らかい干潟でしたが、現在では用心すれば靴でもあるけるぐらいに砂地になってしまいました。幼生の姿はまったく見られません。岸辺には、アカテガニ・スナガニ・アシハラガニが、干潟上には、主にコメツキガニが見られます。1998年にはメスの死骸が4個体程度が流れついていました。1999年には産卵を確認しています。2000年7月にはこの地点を流れる川(干潟上)でカブトガニのオス1個体を発見しています。カニについては格好の観察場所です。冬場にはカモの群が観察できる場所です。駐車スペースは数台程度。
Point APoint A 2000 Point A 2000

 山口湾 塩田跡埋め立て地前 B地点
 岸辺では産卵が見られるもっとも観察に適した地点でした。科学部が最初につがいを発見した場所でした。1998年・1999年には卵・産卵・幼生・成体の観察ができました。1999年には、ここで幼生の観察会会がありました。しかし、2000年の台風により干潟には砂が打ち上げられ泥質の干潟が減少し砂質の干潟に変化してきています。またそれにともなって幼生の姿は激減しました。2000年にも岸辺では産卵を確認しました。干潟の復活が望まれます。
Point BPoint BPoint BPoint B

 山口湾 塩田跡埋め立て地前 C地点
 このは、岸辺には死骸や抜け殻が流れ着いている回数が多いところです。岸辺前にはまだ柔らかい干潟が残っていて幼生の姿も見られます。2000年8月にはここで幼生の観察会が行われました。またこの地点のさらに西側では産卵が観察されました。岸辺には岩が多く、イソガニもたくさん見られます。ただ1999年頃より岸辺には、カニの死骸が多くあったり、砂とは違った工事用の土が多く見られたり泡が見られるなどの異変がおきています。洗剤に関しては、排水がそのまま流れないように浄化槽が設けられるなどしているはずなのですが・・・。
Point CPoint CPoint C

 山口湾 幸崎公園前 D地点
 ここには突堤があり釣り人もしばしば見られるところです。突堤の根元付近では、産卵の観察がしやすいところです。また8月末には夜に懐中電灯などで照らすと孵化したカブトガニの幼生が寄ってくるのが見られる絶好のポイントです。1999年夜には、ウミガメも寄ってきたとか。(TYSさんからの情報)
Point DPoint Ddust

 山口湾 周防大橋東 E地点
 周防大橋を間近に見ることができます。晴れていればいつ行ってもいいところです。干潮時には下に降りて歩くことができます。壁沿いのわずかにある砂地にカブトガニが産卵をしていました。
Point EPoint Esuou bridgeyamaguchi bay

 山口湾 長浜 F地点
 カブトガニの死体が多く流れ着くところ。またアマモもよく打ち上げられています。漁師さんの話ではアマモのあるところにカブトガニが集まっているそうです。
Point FPoint F

 山口湾 黒潟西 G地点
 まだ干潟らしい干潟が残っているところです。ここはかなりうまります。カブトガニの幼生は6月から10月ぐらいまで見られました。他の干潟が砂地になっていくなかで幼生の観察ポイントとしては山口湾ではたぶん一番いいところになってしまいました。山口湾ではカキ殻が多いのではだしで入ると足を切ってしまうので古いソックスをはいてヒモ付きの運動靴(ヒモはしっかりと結ぶ)が必要です。原田先生は田グツを使っていらっしゃいます。
Point GPoint G

 山口湾 長浜 H地点
 長浜の海岸をさらに南に行くとこじんまりとした湾に行き当たります。この地点もカブトガニの死体がよくうちあげられています。またこのあたりでは、体に傷があったり尾剣が折られたりしているものが多いのですが、たぶん定置網も多く漁のじゃまになるからだと思います。
Point H

 山口湾 秋穂園西 I地点
 ここもカブトガニのつがいを間近に見ることのできる場所です。干潟もあり幼生もわずかですが観察することができました。海水もきれいに見えて夏にはとても良いところです。ここもカブトガニの死骸がよくうちあげられています。
Point IPoint IPoint I

秋穂湾 養殖場南 J地点
 ここは岩場が多く数回出かけただけですが、カブトガニの痕跡は見つけることができませんでした。冬にはカモが岩場に集まっているのを見ることができます。だいたいはマガモかヒドリガモでした。ここを少し行った山にはシラサギが集団で巣を作っています。
Point J
秋穂湾 黒潟前 K地点
 秋穂湾を展望できる場所です。テトラポットが護岸のためにたくさん置かれています。この湾の西側に砂浜があり、そこにカブトガニの死骸が夏に約5体程度流れ着きます。産卵についてはまだ発見していませんが可能性はあると思います。
秋穂湾 秋穂港東 L地点
 狭い場所ながら砂地があってその前には狭い範囲ですが砂まじりの干潟があります。ここではたぶんあるだろうと思っていましたが何度も出かけて卵を発見しました。1999年・2000年ともに1ヶ所しか見つけていないのですがとても貴重なポイントだと思います。原田先生はその前にある干潟が貧弱なので生きていけないだろうと言われていました。機会があれば救って飼育そして放流という風にしたいものです。
Point L
尻川湾 猿岩付近 M地点
 わずかな干潟はあるのですが、痕跡はありませんでした。ここは岩場によく海水を採取に出かけるところです。潮だまりができやすく、夏にはエビや小魚を観察することができます。
東側 海水浴場西側 猿岩方面

中道湾 山大ヨット部前 N地点
 カブトガニが6齢になった時にゴカイを探してでかけた場所です。少し小石の多い場所に出かけて小石をのけるとゴカイを捕まえることができました。もっとも幅が1mm程度の小さいものです。このくらいの大きさだと6齢幼生でも捕まえて食べることができました。産卵やカブトガニの死骸は見つけることができませんでした。

青江湾 防波堤東 O地点
 岩場になっています。何も見つけることができませんでした。1999年度に数度出かけてからは観察ポイントから除外しました。きれいな砂浜が広がっています。でも海岸にはやはりゴミがたくさん打ち上げられています。
東側西側
砂浜がありますがゴミばかりが

大海湾 ランランドーム前 P地点
 貝殻はいろいろあるのですが、カブトガニに関してはまったく何も手がかりが得られませんでした。昔といっても20年前くらいには姿が見られたそうです。中央には干潟があります。西側にも干潟がありますが、両方とも痕跡を見つけることができていません。さらに西には半島があります。ここは前が砂地です。水はきれいですが干潟はありません。
中央付近
西側西側半島部分西半島部分の砂浜

山口湾 周防大橋西 QR地点
 1999年冬に1体の死骸(メス)を発見しただけですが、干潟が広がっていて幼生がいる可能性もあります。まだ干潟については調査をしていません。
Point Q
山口湾 藤尾山公園南西の干潟 S地点
 岸近くの砂地で産卵を確認しました。干潟もありますがまだ調査を行っていません。
Point S
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