2年「三角形と四角形」〜ジグソーパズル〜








 導入では、自分がかいた絵のジグソーパズルを組み立てて遊ばせるが、ピースの数が少なく簡単である。
「もっとピースの数を増やしたい」という子供の願いから、「ジグソーパズルを作って遊ぼう」という単元を貫く学習課題を設定し、8つのピースをこれから切っていくことにより、沢山のピースを作っていくことを意識付ける。

 まず、ピースの形の仲間分けをさせる。
「さんかく」と「しかく」に気付いて2つの仲間に分類する子が多いが、他にも「きれいな形」「斜めの線がある形」など観点のはっきりした分類は大切にしていく。
こうした子供たちの発送を生かした様々な分け方を次第に焦点化していき、辺や頂点の数に着目した三角形・四角形の分類へと導いていく。

 次に、ジオボードと輪ゴムで似た形を構成させ、「直線」「かこまれた」の用語をおさえて、三角形・四角形の定義へと迫る。





 まず、図形棒やひごで三角形・四角形を作らせるが、棒の厚みがあるため頂点がはっきりしない。
そこで、その欠点を補うために、クリアシートに直線を書き込んだものを使って、白い紙の上で三角形や四角形を構成させ、辺・頂点の意味や用語をおさえていく。

その後、点方眼の台紙へ作図するよう働きかける。
この作業は、最後には「自作のジグソーパズル」にする目的があることを伝える。









 「『あ』や『い』の四角形を1本の直線で切るとどんな形ができるか」予想を立てさせて、分割の作業をさせる。
子供たちは、2分割するといろいろな形ができることに驚きを示すとともに、頂点と頂点、辺と頂点、辺と辺へ直線を引いた場合の決まりについても発見する。

 三角形の(うの形)の分割の場合は、三角形と三角形、三角形と四角形の2通だけであるので、見通しをもって分割することができる。





 最後に、子供たちが分割して増えたピースを使ってジグソーパズル遊びを存分に楽しませる。

 また、点方眼の紙にかいた作図から図形間の隙間を自由な線でつないで「自作のジグソーパズル」を完成させる。
これは、子供自身に切らせてピースを作らせ、お互いに友達と交換したりして遊ばせるとよい。

授業資料