3年「時間と時刻」〜かるた遊び〜 





 カードAを見て、1日の生活の例について考える活動を通して、1日の生活と時間 を意識化する。(第4時のかるたの読み札づくりの時の例にも使う)

カードAを時刻の早いものから黒板に提示していくと、
「朝、6時に起きた」
「学校 に8時に着いた」
「1校時が8時30分に始まった」
「12時20分から給食を食べた」
など生活と時刻を結びつけて考えていく。
そのうち、子ども達が、
「あれ、同じ時計が2つもあるよ」
「8時が2回もある」という。
この、子ども達のつぶやきから、「午前」「午後」「正午」を指導する。

○ 時刻のカードaをつくる
 次の活動は、カードaを作ることである。班の中でAの時計の絵をみて、午前6時、午前7時のように、カードに時刻を記入していく。
「カードAを表にして床に並べ、カードaは裏にして同じように床に並べる」
「裏にしたカードaを一枚取って、書いてある時刻と同じ時刻を指している時計を探すんだよ」
「神経衰弱のようにするんだ」

○ ゲームをする
 子ども達は、すぐにゲームを始めた。
順番にカードAをさがして取っていく。
その後、遊びのルールは子ども達の話し合いによってつくられていく。
合えば何回でもつづけて取っていくグループや1回ずつ交代するグループが出てきた。

 さらに、取るのに慣れてきたグループは、裏にしたカードaをめくる子どもは審判役となり、だれが一番速くカードを取ったかを判断する。
残りの子どもたちはだれよりも速くカードAをとる競争を夢中になってやっている。

 この遊びは、
「今度は、カードAを裏にして、カードaを表にしてやろう」
「カードAもカードaも裏にして神経衰弱でやろう」
と工夫していろいろな遊び方がつくられていく。









 かるたの読み手のカードを作らせることを通して、この学習の内容定着・発展を図る。

問題づくりに取りかかりやすくするために、次のような教師の読み手カードを使って子ども達にかるたの問題のつくり方を考えさせる。

朝7時に出かけるため、1時間前に起きました。
何時に起きたでしょう。

 このカードを使って、どこを変えれば新しい問題ができるかを工夫させる。
ほとんどの子ども達は次のように、問題をつくる。
○ 「朝7時」を変える
 ・ 朝8時に学校につきました。
  1時間前に出ました。
  何時に出ましたか。
 ・ 昼の12時にデパートに出かけます。
  1時間前に昼ごはんを食べました。
  何時に食べましたか。

○ 「1時間前」を変える
 ・ 朝7時に家を出ました。
  30分後に学校につきました。
  何時でしょう。
 ・ 朝7時にテレビをつけました。
  2時間見ました。
  今何時でしょう。

 ○「 朝7時 1時間前」のどちらも変える
 ・ 午前11時20分にきゅうけい時間が始まります。
  10分後におわりました。
  きゅうけい時間がおわったのは何時でしょう。
 ・ 午後8時にテレビを見ました。
  1時間ありました。テレビがおわりました。
  今は、午後何時でしょう。
 ・ 午後3時30分に家につきます。
  30分間しゅくだいをします。
  何時におわりますか。

 こうした中には次のような不十分なものもある。
 ・ いそいで学校に行くじゅんびをしましょう。
  7時30分です。
  おくれてしまう時間です。

その子ども達には、その子の思いのある言葉はそのままにして、ヒントカード[(午前7時)の(1時間後)は何時でしょう]をもとに○時間後、○時間前を考えさせ問題の作り方を支援する。
 すると、
 ・ 午前7時30分です。
  じゅんびに30分かかります。
  何時に家を出ましたか。
という問題ができる。


 カードを大きくし、各班対抗かるた大会を体育館でした。

 また、かるた大会の代わりにすごろく大会もできる。
24時間のすごろく版の上で、さいころを振って楽しみながら時間や時刻の理解が深められる。
途中の条件として、1時間30分進むとか、2時間前に戻るなど子ども達に作らせるのである。

授業資料