4年「円」おはじきカーリング〜〜 





 ゲームのルールは、子供といっしょに話し合って決め、興味を持たせるようにして、ゲームに取りかかる。
「旗を目指しておはじきをとばそう。旗に近いほど得点が高いよ」
子供は、何とか旗に近づけようと夢中になっておはじきをとばす。

 3回戦まで終わったところで、得点を出すための活動に入る。
得点は、旗からの距離をものさしで測って決める。
「ひとつずつ測るのはたいへんだな」
見当をつけて得点を出していく子もいるが、他の子が納得しないだろう。
時間をかけてていねいに測り、
「旗から2cmだから3点、8cmだから2点、10cmより遠いから1点」
のように調べていく。

 測定する活動やグループでの話し合いを大切にして次のステップへつなげていく。
「ものさしで一つ一つ測るのは時間がかかる。一目で正確な得点がわかるようなよい方法はないだろうか」
「5cmや、10cmのしるしをつけたらいい」
実際に大判用紙の上に旗から10cmの点を打っていき、印を付ける。
どこに点を打つかは話し合って決める。
自分の前に一つずつ打ってみる。
この点の近くにおはじきが行けばよいがもっと点があった方がわかりやすい。
そこで、自分の前に多く打ち始める。
点をたくさんとっていくうちに丸くなることに気づく。
10cmの印をつけたひもや厚紙を準備しておくと簡単に印が打てるし、コンパスを導 入する際にも役立つ。

 

 旗から等距離にある点を記していくことから「まるい形」を意識する。
最後に、もう一回ゲームをする。こんどは、おはじきをとばしたらすぐ得点が分かる ので、工夫したよさに気づくことができる。





 丸くなることについて意識したところで円について学習する。

 コンパスの使い方を知り、円をかく練習として、コンパスでたくさんの円をかく。
一定時間たったところで、円を何個かいたか調べる。
円が重なっているので数えにくいが、数え方を工夫して、相談したり、お互いに交換したりしながら数えるようにする。
数えやすい方法として、コンパスの穴に着目することができ、紙を裏返してコンパスの穴の数を数えればよいことに気づく。
また、かいた円の中で、どの円が一番大きいか調べ、中心からの長さでくらべられることに気づく。

 このような活動を通して中心、半径、直径の用語を知らせる。





 ここでは円を利用する学習であるので、選択学習にし、おはじきカーリングを工夫する学習とコマをつくる学習のどちらかを選ぶ。

 「おはじきカーリング」を自分たちでゲーム板やルールを変え、得点も、どこを何点にするか自分たちで決めて遊ぶ。

 コマは、コンパスで円をかいて模様をかき、中心につまようじをさして回す。


 おはじきカーリングの目印となる旗の位置には、あらかじめ点をかいておき、旗からの距離が測りやすいように準備しておくとよい。
紙粘土に割りばしで作った旗をさして使うと簡単である。
 おはじきは、計算を簡単にするために3こにしたが、5こにしてゲームを5回おこなってもよい。

授業資料