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- 防府市から発掘された石器
防府市で発掘された鏃に使われている石は、この辺りで簡単に採取できる安山岩が多い。しかし、黒曜石でつくられた鏃もある。
- 黒曜石の産地
黒曜石は、産地により色や質に微妙なちがいがある。北海道の白滝の黒曜石は、黒の中に茶が混じっている。島根県隠岐の黒曜石は艶のある黒い色、大分県姫島の黒曜石は灰色である。
- 石材の流通
石器に適した黒曜石やサヌカイト、頁岩、チャートなどは、遠く離れた土地へ運ばれた。しかし、このような石がどこでも使われたのではなく多くの石器は、その地方でとれる石でつくられたものである。
- 石のやじりの作り方
石を骨や鹿の角でたたいて割り、はがれたかけらのなかから鏃に適したものを選ぶ。細長く、先のとがった鹿の角を使って刃にする部分を上から強く押し、小さくはぎとっていく。
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やじりをつくる |
矢を射る |
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関根秀樹(原始技術史研究所主任研究員)、佐々木尚子、横山幸雄、吉瀬勝康、原田光朗(防府市教育委員会)、八幡黒曜石店(島根県) |
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