外国語科 googleフォームを使った授業の焦点化と振り返り

先生の授業では、授業ごとに、生徒が授業のねらいを達成したかどうかを確認していますか?
生徒の到達度を踏まえて授業を改善するためにも、確認したいとは思っています。でも、授業ごとに確認テストをするのは結構大変なんですよね。
そうですね、これまでは…
① 回収採点返却が大変。
② 生徒の間違えやすいポイントなどを分析することが容易ではない。
③ 返却しただけでは、学びが深まらない。
ということがよくありました。
確認テストをすれば、生徒自身も自分の到達度を意識できて、学ぶ意欲につながるとは思うんですけどね。
では、 googleフォームを使ってみませんか。
使うと、今までと何が変わるのですか?
いろいろなことが簡単になります。
① 回収、返却が簡単にできる。事前に正解を登録しておけば、採点は自動。生徒は、提出した課題をいつでも参照できる。
② googleフォームが各設問の正答率などを分析してくれるので、再度指導の必要なポイントがわかる。
③ スプレッドシートに生徒の回答一覧を作成できるので、その後の活用が容易
といった感じです。
それなら時間手間もあまりかからないし、毎回使えそうです。
では、 googleフォームの活用例を見てみましょう。

《モデル授業》
1 科  目  English Conversation
2 学習目標  体調に関する語彙や、アドバイスするときの表現を理解し使えるようになる。

《モデル授業では》
学習目標を授業開始時に 教師と生徒で共有しています。
・その上で、生徒は、様々なタスクを通して語彙や表現を練習しています。

《googleフォームを使って確認テストを実施する目的》
・授業の最後に、本時の目標に沿った 簡単な確認テストを実施し、 生徒が自分の目標到達度を
確認できるようにする。
・確認テストの結果を次時で活用する。

 

☆本時の確認テスト☆

確認テスト出題の具体的な流れは次の通りです。
① googleフォームでテスト付きの課題(確認テスト)を作成する。
② 生徒に課題(確認テスト)を出す
③ 生徒が課題(確認テスト)の解答を送信する。
④ 生徒が課題(確認テスト)の正解を確認する。
⑤ 大型提示装置で結果を共有する。
次時:提出された作文を活用したアクティビティを行い、知識技能の定着をはかる。

 

①テスト付きの課題(確認テスト)を作成する

Googleフォームで、テスト付きの課題を作成します。

 

作成した課題は、自動的に「マイドライブ」に保存されています。

 

②生徒に課題(確認テスト)を出す

 

 

 

 

③生徒が課題(確認テスト)の解答を送信する

③-1生徒が課題を開く

 

 

③-2生徒が解答を送信する

 

 

③-3生徒が正解を確認する

(採点結果)

 

④大型提示装置で結果を共有する

《正答率や誤答の共有》

復習すべきポイントが分かります。
➡ headacheをhead acheだと思っている生徒がいます。
➡ appetiteのつづりが身に付いていないようです。
➡ take medicineという表現は身に付いているようです。

 

次時:解答データを活用する

 

例えば、生徒の作文を元に、このようなパワーポイントのスライドを用意すれば、次時のウォームアップで活用できます。ペアでアドバイスし合う活動で、Aのせりふは生徒のアイデアを元にしているので、興味をもって取り組むことができます。次の活動ではAのせりふも即興で言わせるなど、変化をつけると良いですね。
データを元に、生徒の作文を一覧にすれば、他の生徒のアイデアを参考にすることができますね。
また、添削し合う、アドバイスし合うなど、工夫次第で活動の幅が広がりそうです。
そうですね。ICTの良さを生かして、これまでの教育実践とのベストミックスを考えてみましょう。無理せず続けられることも大切なポイントだと思いますよ。