令和4年度
県立学校における教育プログラム活用報告

教育プログラムとは探究学習のヒントとなるツールです。令和4年度は県内全ての公立高等学校で実施され、探究的な学びの一層の充実が図られました。
下記はその様子をご紹介しています。
山口県立岩国商業高等学校
中身のいらないプレゼンの授業学校運営協議会の委員の方々を前に、生徒会役員4名が今年度の生徒会活動の取組についてプレゼンテーションを実施しました。生徒総会における校則の改正や新しい制服の導入の経緯等について発表しましたが、「中身のいらないプレゼンの授業」を活用することにより、岩商生らしさを大切にしながら、インパクトがあり、相手に伝わりやすい表現技法やコツを身に付けることができました。また、プレゼンテーションソフトを使用したスライドの作成、読み原稿の作成、リハーサル等、同時進行で様々な協働作業をスムーズに行うことができました。
山口県立岩国商業高等学校東分校
アイデア100本ノック毎年3年生の授業において本校の学校開放時に中学生に視聴させる学校紹介動画の作成を行っています。その中で、「アイデア100本ノック」を活用し、動画のコンセプトや構成を決めるための材料を考えました。
山口県立岩国工業高等学校
中身のいらないプレゼンの授業進学を目的とした生徒が受講する数学Aの科目において、思考力・表現力のさらなる向上をめざして実施しました。ペアワークにて自分の考えた内容を相手に伝える方法を学ぶことができました。
山口県立熊毛南高等学校
アイデア100本ノック本校では1年次の総合的な探究の時間において、地域の課題を知り、解決策を考えるという探究活動を取り入れています。今年度は課題解決の際に柔軟なアイデアを出すために、事前学習に、「アイデア100本ノック」を活用しました。すると、様々な切り口から地域の課題解決策を考えることができました。
山口県立光高等学校
中身のいらないプレゼンの授業本校では総合的な探究の時間に、地域探究として地域を活性化させるための方法を考え、イベントを企画して光市役所の担当部署向けにプレゼンテーションを行っています。その際、プレゼン発表の方法を「中身のいらないプレゼンの授業」を活用して学び、よりよい伝え方を習得して発表に臨むことができました。
山口県立熊毛北高等学校
アイデア100本ノック1年生対象の総合的な探究の時間の教科ガイダンスにおいて、地域研究をテーマに、課題を見つける視点を養う練習として取り入れました。今後の学習の方針を固める際に、生徒各自がイメージしている地域の姿を把握することができました。
山口県立徳山高等学校徳山北分校
中身のいらないプレゼンの授業本校生徒が何かを発表(プレゼン)する際、中身にこだわりすぎて発表の仕方・話し方まで意識されていないことが課題であったため、国語表現の単元の導入で実施しました。ゲーム感覚で行えるため、生徒に上手いプレゼンするときのイメージをもたせることができました。
山口県立山口高等学校徳佐分校
クリエーティブ・リサーチ教科単元の中でアイルランドについて学習する内容があり、そこから英語圏の国々をより深く理解することを目的に各自のタブレットを活用し、自分の興味ある国についての情報収集を行いました。また、調べた国の文化や日本との違いについて英語でまとめ、文化祭においてポスター形式で展示発表しました。
山口県立山口中央高等学校
誰でもデザイナーになれる授業文化祭で、校内ラジオを企画するにあたり、構成を考える際、「誰でもデザイナーになれる授業」を活用しました。「①どのような内容を②誰に届けたいのか③そのためにどんなアンケートを取ればよいのか」について、具体的なイメージを明確化・共有し、活動することができました。
山口県立山口農業高等学校西市分校
アイデア100本ノック進学先や就職先といった将来の場面で、新たなアイデアを提案したり合意形成を図ったりする必要のある時に活用してほしいと考え、この教育プログラムを活用しました。
山口県立宇部中央高等学校
アイデア100本ノック本校では、新生徒会役員に対し、学校のリーダーとしての心構えをもたせるために、「リーダー研修会」を実施しています。今回は研修の中で、来年度のチャレンジ目標を決めるために、「アイデア100本ノック」を活用し、今後学校をどのようにまとめていきたいかを生徒会役員全員で話し合いました。
山口県立宇部西高等学校
アイデア100本ノック教科の学習の中で国民の豊かさについてふれる場面があります。国民(私たち)がより豊かになるためには何が必要かという問いについて、多くのアイデアを出させるために、「アイデア100本ノック」を活用しました。
山口県立宇部工業高等学校
中身のいらないプレゼンの授業生物基礎の体内環境の維持の分野において、班ごとに分かれて、課題となる疾患を班ごとに調べる活動を行いました。その後、班を再編成し(ジグソー法)、各班で調べた疾患について発表を行いました。その際に、「中身のいらないプレゼンの授業」を活用し、探究のプロセスのまとめ・表現の力の育成に努めました。
山口県立宇部工業高等学校定時制
PROTOTYPE FOR ONE「宇部市の未来を考える」という単元で、宇部市の問題点を考え、理想の都市計画を探究し発表する活動をしています。その一環として、「PROTOTYPE FOR ONE」の題材を「身近な人のための理想の宇部市」と設定し、異なる立場の視点での理想の宇部市についてのアイデアを出す活動を行い、今後の探究の材料としました。
山口県立小野田高等学校
中身のいらないプレゼンの授業本校の総合的な探究の時間では、1年間を通して山陽小野田市を活性化するためのアイデアを考え、最後はそのまとめとして1年間の取組を発表します。その事前学習として、「中身のいらないプレゼンの授業」を活用しました。
山口県立厚狭高等学校
中身のいらないプレゼンの授業本校では家庭基礎において、持続可能な社会に関する課題について解決策を考え、意見をまとめて発表する授業を実施しました。そのための準備として、「中身のいらないプレゼンの授業」を活用し、発表する力を育みました。
山口県立小野田工業高等学校
中身のいらないプレゼンの授業本校では自分たちの学んだ工業の専門知識を生かし、地域の小学生を対象に「地球環境の大切さ」を伝える出前授業を行っています。その際、伝わりやすい表現ができるようになる、自分らしく表現できるようになるなど、他者に伝える力を身に付けてほしいと考え、「中身のいらないプレゼンの授業」を行いました。
山口県立美祢青嶺高等学校
クリエーティブ・リサーチ本校普通科2年次では、年間を通して「美祢市探究プロジェクト」地域の課題解決に向けた探究活動に取り組んでいます。その中で、「クリエーティブ・リサーチ」の手法を活用し、美祢市内全域をフィールドにした活動を行いました。
山口県立下関西高等学校
中身のいらないプレゼンの授業本校では、生徒が行った課題研究の成果を校内での発表のみならず、外部大会にも参加し発表しています。その中で、生徒がより効果的に成果を表現できるように、「中身のいらないプレゼンの授業」を実践しました。
山口県立下関南高等学校
アイデア100本ノック本校では文化祭で地域を題材としたイベントを一般公開しています。その中で、地域を題材とした動画を作成するために、「アイデア100本ノック」を活用し、多くの材料を考え合いました。
山口県立下関北高等学校
中身のいらないプレゼンの授業本校では学校設定科目として地域探究という授業を設置し、地域についてフィールドワークを中心に学び、課題解決を図っています。その中で、スライド資料を作成するための事前学習として、「中身のいらないプレゼンの授業」を活用しました。授業後に提出された生徒の学習日誌では、「ただ読むだけよりも、このような工夫をすることによって、話が分かりやすく、聞く側も興味を示しているのがよく分かって、とてもよいプレゼンができた」「ペアでの学習でよりコミュニケーション能力を高めることができた」等の自己評価の記述がみられ、手ごたえを感じている様子でした。
山口県立下関工科高等学校
中身のいらないプレゼンの授業2学年の工業実習においてPowerPointの作成・使用方法を学ぶ中で、「中身のいらないプレゼンの授業」を活用し、自己紹介プレゼンを体験させました。サイレントやジェスチャーなど、少し恥ずかしがる生徒もいましたが、上手に活用していました。
山口県立大津緑洋高等学校大津校舎
PROTOTYPE FOR ONE 等本校では1学年の総合的な探究の時間に「長門学」という、地域の持続可能性について考え、アイデア創出を行う授業を行っています。その探究的な手法として、「PROTOTYPE FOR ONE」と「誰でもデザイナーになれる授業」にある、デザイン思考(特定のターゲットのニーズから課題解決を考える)を活用しました。また、質の高いリサーチや効果的なアイデア創出をするために、「クリエーティブ・リサーチ」と「アイデア100本ノック」の考え方が参考になりました。その後、活動を通して作成したスライドを用いて、地元の方に発表を行いました。また、本発表に向けてこれまでの学びをさらに活用するとともに、「中身のいらないプレゼンの授業」を参考にして、プレゼンテーションの技術向上も図りました。
山口県立大津緑洋高等学校水産校舎
PROTOTYPE FOR ONEまなびで“きびる”プロジェクトのメンバーの関島章江様を講師に迎え、日本の漁業水産業に携わる人の減少と高齢化、気候変動、世界全体の価値観の変化など様々な課題について考察しました。また、水産校舎の生徒が海のスペシャリストであることへの気付きを与え、TUNA SCOPEの紹介を通じて、「PROTOTYPE FOR ONE」の視点から、たった一人の「おいしいマグロを食べたい」という想いが、様々な課題解決と新たな価値創出につながっていることを学びました。更に、自分自身が課題を価値あるものへ創造することで未来の水産業は自分たちが創るのだという自覚を促しました。
山口県立萩高等学校奈古分校
中身のいらないプレゼンの授業福祉的視点を農業に取り入れた授業の中で、ある講座後、生徒の振り返りの中から、「伝えたい情報を上手く伝えられなかった」という声があがりました。そのため、「中身のいらないプレゼンの授業」を活用し、効果的なプレゼンテーションの技を学び、その後の授業に生かしました。
山口県立下関中等教育学校
PROTOTYPE FOR ONE本校4回生(高等学校1年生)の総合的な探究の時間の中で、生徒に企画を考える方法を伝える場として、「PROTOTYPE FOR ONE」を活用して授業を行いました。
下関商業高等学校
クリエーティブ・リサーチ 等本校では総合的な探究の時間の中で、地域学習の一環として、山口県や下関市の特色や課題について調べ、発表しています。その際、「クリエーティブ・リサーチ」の手法を使って様々な角度から情報収集をし、発表では、「中身のいらないプレゼンの授業」の技を使って行いました。