グループで協力してかんを高く積むゲームをする。
時間を決めて、「ヨーイ、スタート」でかんを積んでいく。
下をおさえている者、かんをささえている者、かんを手渡す者、上に重ねる者など、分担し協力し合って積む。
途中で何回かくずれるが、時間がきたところでやめて高さを比べる。
他のグループとどちらが高いかを比べる。
他のグループのところまで持っていかないと比べられない。
今度は、動かすと崩れてしまう。
何かに高さを記録しておけば比べられる。
どのように 記録すればよいか困ってしまう。
「どこかに印をつけておこう」
子供たちは、高さが記録できるようなものを求めてきた。
そこで、長さや向きを自由に変えることができる紙テープやひもを使うことにする。
「紙テープの下を押さえておくから、印をつけてよ」
「まっすぐにしないと、ずれてしまうよ」
このようにして、高さを紙テープに記録する。中にはくずして下に並べて前のはかり方をするグループもある。
2回目のゲームをする。かんの積み方にも工夫が見られる。
大きいかんを下にしたり、平べったいかんを下に置く。
上になるほど小さいかんをおく安定性についても体験の中でつかんでくる。
1回目と同じように、紙テープに印をつけたり、くずして下に並べたりして測っている。
「この方が前につくったものより高いよ」
「僕たちのつくった塔の方が、これだけ高いよ」
というように、その紙テープを持ち歩きながら、離れたグループとの高さ比べの際にも活用していた。
また、積んだかんを下に並べて比べて測ったグループは、長さくらべの方法で紙テープを使ったり、小さなかんのいくつ分かで調べたりする。
このように調べた後、長さくらべは、「○個対△個で〜の方が長い」というように、任意単位であるかんや積み木を使って長さを数値化するとともに、その便利さにも着目させる。
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