1年「大きなかず」〜おおいのはどれ〜 






 4枚のドッツカードを縮小して、1枚に印刷したものを子どもに配布する。白丸にして おくと書き込むことができる。
ほとんどの子どもが、数字を順に書き込む方法か、10ずつ のまとまりをつくって数える。
しかし、ブロックで操作したい子どもや、50以上の数の数 え方がよく分からない子どもがいることを考慮して、縮小しないものも用意し、ブロック やおはじき等も必要な子どもには使わせる。
 何個あったか、数と数え方を発表し合い、位取りと数字の書き方および数の大小についておさえる。
 空位のある2位数については、10ずつのまとまりをつくって数え、「ばら」(1の個数)がなくなった時、一の位を0と書くということをブロックを使って理解させる。







○ ドッツカードをつくる

 スタンプやシールでドッツカードをつくり、ゲームをする。後でドッツの多さを比べることを知らせて、ドッツで好きな絵のカードづくりに入る。
ドッツの並べ方や絵は自由に作成させるが、必ずしも絵(形)になっていなくてもよい。
一枚のカードには、60個より多く、100個より少ない数のドッツを入れて、一人一枚ずつ作成させる。
 スタンプは、鉛筆やキャップなど、児童の身近なものを使うとよい。
シールを用意できる場合は、児童は全部のシールを使おうとするため、いろいろな枚数のものを用意して袋に入れておき、袋を選ばせるとよい。
(B5判サイズのカードの場合、シールの直径は8@程度のものが作業しやすい。)

○ ドッツカードで遊ぶ

 あらかじめ、ドッツカード(第1時で扱ったようなもの)を数枚準備しておき、児童たちのつくったカードと一緒にして遊ぶ。
ドッツの数が100のものを一枚用意しておくとよい。
 全部のカードを裏にして並べ、好きなカードを一枚ずつ取らせて大きさ比べをする。
自分の取ったカードのドッツを10ずつかこんで数え、その答えの数をカードの裏に書く。
友だちどうしで比べ合い、大きい人が勝ちになる。
 第5時では、100のカードを使って、10が10個で百、100と書くことや、1や10のように、100をひとつの単位と見ることを知らせたい。さらに、100とあといくつという考えで、120程度まで扱う。





 前時に作成した数字カードを小さい順に並べ、ぬけている数は何かを見つける。
 0から100(120)までの数を、一段が10ずつになるように列に並べかえ、数表を作成する。
数表には、1から始まるものと、0から始まるものがあるが、数直線に結びつけていくことを考えると、0から始まるものに慣れさせておくとよい。
数表づくりを通して、数字の並び方の規則性に気づかせる。
 隣どうしや数人のグループで、数カードを使って数表カードゲームをすると楽しい学習ができる。
以下に数表カードゲームの例を示す。

ゲーム〈1〉 並べかえゲーム
 ばらばらにしたカードをもとの数表に並べかえる。2人でどちらが早く並べかえるかを競う。

ゲーム〈2〉 数並べゲーム
 カードを配っておき、最初に一の位が5の数を並べる。トランプの7並べと同じように順に並べる。

ゲーム〈3〉 かるた取りゲーム
 カードを読む人と取る人に分かれ、指定されたカードを取る。「一の位が3で、十の位が5の数」とか、「99の次の数」など数の表し方をいろいろ変えてやるとよい。


 ドッツカードは、B4判の白ボール紙に直径1.5Bのシールを貼って作成した。
児童に配布する白丸のものは、直径1.5Bの丸スタンプをシールに合わせて押して作成することができる。

授業資料