・ 適切な目標の設定
  ・ 目標到達のための計画の立案
  ・ 計画実行後の検証、改善

 日常生活上での不便・不利益
 
 基礎学力定着を図るために個々の
 能力に応じた学習活動を実施
 国・数・英の基礎学力不足

基礎学力テスト及びアンケートの結果を踏まえて
到達目標を設定する

[概要]

                             
                       * 解決に向けた方策 *
                          
                             

■ 生徒一人ひとりの学力を把握するため、基礎学力テストを実施する

  生徒一人ひとりの能力を把握するために、「基礎学力テスト」を実施し、習熟度別クラスを設けた。
  なお、基礎学力テストは、高校入学までの基礎的な内容で構成した。

平成17年度基礎学力テスト(数学)問題 《抜粋》
1 次の計算をしなさい。(小数)    (1)     7.6       (2)     ___ 
                           × 3.5           2.7 ) 16.2
                          
2 次の計算をしなさい。(分数)    (1)   4     1      (2)   8   ・     2      
                            9      3         15    ・      9

3 次の問いに答えなさい。(速さ)
 (1) 270kmを5時間で走る車の時速を求めなさい。         時速           km

 (2) (1)の分速を求めなさい。                      分速            km

7 次の確率を求めなさい。(確率)
 (1) 一個のさいころを投げるとき、偶数の目が出る確率を求めなさい。
 (2)二つのさいころA、Bを同時に投げるとき、二つのさいころの目の数の和が4になる確率を求めなさい。
平成17年度基礎学力テスト(英語)問題 《抜粋》
1 下線部に適切なbe動詞を入れなさい。
 (1) He          a baseball player.  (2) You         very kind. (3) Tom        from America.

2 次の文の下線部に適切な疑問詞を入れて、それぞれの対話文を完成させなさい。
 (1) "           did ken go to Kyoto ? "  " Last summer. "
 (2) "           do you want to go ? "    " I want to go to Rome. "

3 日本語を参考にして、下線部に適切な語を入れなさい。
 (1)                  I come in ?       「入ってもよろしいですか。」
 (2) I am                than Keiko.      「私はけいこより年上です。」
 (3) I have                 to America.    「私はアメリカに行ったことがあります。」

4 次の文の( )内の語を適切な形にしなさい。
 (1) She was ( sing ) a song when I called her.
 (2) Have you ever ( write ) a letter in English ?
 (3) Kyoko ( like ) playing tennis.
平成17年度基礎学力テスト(国語)問題 《抜粋》
1 傍線の読みをひらがなで書きなさい。
 (1) 双方の実力は甲乙つけがたい。   (2) 一時の衝動に駆られる。  (3) そんなことは日常茶飯事だ。

2 次の傍線のカタカナにあてはまる漢字をそれぞれのア〜オから選び、記号で記せ。
 (1) 技コウを凝らした作品だ。    (2) 強コウ手段に訴える    (3) 時間のコウ束から免れる。
                [ ア 拘   イ 効   ウ 硬   エ 鋼   オ 巧  ]

3 次の(1)〜(3)の□に共通する漢字を入れて熟語を作れ。漢字はア〜オから選び、記号で記せ。
 (1) □迫 ・ □縮 ・ □蜜  (2) 支□ ・ □助 ・ 応□  (3) □点 ・ 占□ ・ 本□地
                [ ア 拠   イ 濃   ウ 援   エ 局   オ 緊  ]
4 文中の四字熟語の傍線のカタカナを漢字に直せ。
 (1) ムミ乾燥な話で面白くない。 (2) ゼンジン未到の大記録だ。  (3) ショッケン濫用に歯止めをかける。

■ 基礎学力テストの結果を踏まえ、指導内容及び到達目標を設定する

  年度当初に実施した基礎学力テストの結果、平成17年度は習熟度別クラスを二クラスずつ設けた。各クラスとも、高校入学段階までの既習内容を理解することを目標に、年間を通じた学習目標を設定した。
  また、基礎学習の時間は、全教員で指導することにした。

● 平成17年度基礎学習クラス及び学習目標 ●
教科 数学 英語 国語
クラス 基礎 検定 基礎 検定 基礎 検定
学年 1・2年 全学年 1・2年 全学年 1・2年 全学年
学習目標 ・高校で授業を受けるために必要な数学的知識及び技能の習得
・将来社会で生きていくために必要な計算技能の育成
・数学検定の合格(準2級合格で単位認定)
・数学的な思考力及び社会で生きるために必要な力の育成
・基本的な単語力の強化及び高校の授業を受けるために必要な基礎的知識の習得
・英語学習への興味・関心の育成
・英語検定の合格(準2級合格で単位認定)
・総合的英語運用能力の育成
・基本的な漢字能力の育成
・高校の授業を受けるために必要な基礎的知識の習得
・漢字検定の合格(2級合格で単位認定)
・総合的な漢字能力の育成

     * 3年生は希望進路に応じ、進学課外または一般常識学習に取り組む。
      * 講義形式または演習形式で行う。

■ 生徒対象のアンケートを実施し、学習活動について検証し、改善を図る

  学期末に生徒対象のアンケートを実施し、学習についての自己評価を実施した。また、アンケートを参考にして、基礎学習全般について検証し、改善を行った。

1学期基礎学習・生徒アンケート集計結果(* アンケート回答者数:51人)
1 基礎学習に対する自分の取り組みについて
  @ まじめに取り組めた       ・・・ 26 人
  A 大体まじめに取り組めた    ・・・ 25 人
  B まじめに取り組めなかった   ・・・  0 人
2 まじめに取り組めた理由
  @ 苦手なところを克服したかったから        ・・・  27 人
  A 基礎学習は大切で、意味があると思ったから  ・・・  19 人
  B 自分の将来に役立つと思ったから       ・・・  15 人
  C 学校側で決められたことだから          ・・・   9 人
3 基礎学力が向上したと思うか
  @ 向上したと思う    ・・・ 38 人
  A 変わらないと思う  ・・・ 13 人
4 自分の苦手な単元項目
   ● 国語
         漢字 ・・・ 19 人
   ● 英語
         単語 ・・・ 19 人     文法 ・・・ 6 人
   ● 数学
         分数計算 ・・・ 4 人  面積・体積 ・・・ 3 人  方程式 ・・・ 3 人  文章問題 ・・・ 5 人
5 感想
    ・ 基礎からできたのでわかりやすかった。
    ・ 学力がつくからやったほうが良い。
    ・ 忘れていることを思い出すことができる。
    ・ 面倒だけれども、ためになるので良い時間だと思う。
    ・ 生徒が苦手なところをやってほしい。
    ・ 無駄話が多いので、もう少し静かにしたいと思う。
    ・ 時々は休みがほしい。
    ・ 課外がよくわからないので少しつらい。
    ・ 検定クラスも20分間にしてほしい。


戻る