【山口弁よもやま話】コンテンツリスト
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51 書き言葉にもよく用いられる山口弁
一般に方言は話し言葉として用いられ、書き言葉ではあまり使われませんが、山口県において方言としての認識が殆ど無く、事務文書などにも頻繁に見られる山口弁がいくつかあります。
「しあわす(幸す)」「しあわせる(幸せる)」は、その代表的なものと言えるでしょう。話し言葉においては半母音(わたり音)[j] の挿入により普通「シヤワス」「シヤワセル」と発音され、「幸いである。うれしく思う。助かる。便利である。」ぐらいの意味を表します。役所や学校からの事務連絡の文書にも「……していただくと幸せます」などと書いてあるのをよく目にします。
そのほかには「物を片付ける。しまう。」の意で用いる「なおす(直す)」や、「平易である。たやすい。」の意の「みやすい」などが、事務文書類にしばしば見られる方言です。
森川信夫著『面白くて為になる 山口弁よもやま話』より
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