タガメの生息確認地域 |
4令幼虫の脱皮 |
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■タガメの紹介
水生昆虫の王様といわれるタガメは、昔は日本のあちこちで見かけられたが、現在では絶滅の恐れがあるほどに数が減少している。県内では唯一、周南市(旧徳山市)北部で生息が確認されている。
■体のつくりと食性
体長はメスが6.5cm、オスが5.5cmとメスの方が一回り大きい。水中で生活するタガメは、腹部にある呼吸管から空気を取り入れている。口は針のようにとがっていて、えさのハヤやオタマジャクシの体液を吸い取る。 |
■タガメの成長 産卵から羽化まで
卵は、一度に100個程度の水辺の草に産み付けられる。ふ化すると、一斉に水面に落下する。幼虫は、成虫と同じくオタマジャクシなどをえさにする。脱皮直後の幼虫は、宝石のようにきれいである。5回目の脱皮が羽化となり、8月ごろ成虫となる。10月ごろまではえさを食べるが、11月からは翌年の4月までは、ほとんどえさを食べない。 |
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■タガメと人間の共存
タガメの数が減少してきたのは、強い農薬の使用と生活排水による水の汚染が主な理由と考えられている。私たちにできることはどんなことだろうか。 |
タガメのふ化 |
タガメの幼虫 |
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