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火打石のなぞ

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制作の意図
  火花式の発火法は、たいへん古くから行われており、ヨーロッパでは1万数千年前の発火具が発見されている。日本では、薩摩式発火法が主流で、火打石は宗教や軍事用に使用されていた。江戸時代の半ばになると都市生活の変化に伴い火打ち道具の需要が高まる。
 幕末に外国からマッチが伝わり、火打道具は急速に姿を消す。しかし、今でも宗教関係、花柳界、芸能界などで火打石が使われている。
 この教材は、火打石の歴史と発火のメカニズム、また、専用の道具ではなく、身近なものを利用して火をつけられることを紹介したもの。

■ 制作年度 平成7年度
■ 企   画 山口県教育研修所 教材作成委員会
■ 制   作 国居重樹
■ 対   象 小学校高学年、中学校、高等学校、一般



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火打の道具一式
火打の道具一式
      火打金から出る火花
    火打金から出る火花 
内容・資料
■今でも使われている火打石
 火打石は過去の道具と思われがちだが、現在でも下町や神社など宗教関係者などの間で多く使われている。
■火打石のメカニズム
 火打石と火打金を打ちつけることにより、鋼鉄が削り取られて、摩擦によって生じた熱(500〜1200℃)をもつ火花が火口に落ちて火がつく。
■火打石
 鋼鉄を削り取って火花にするためには硬度が7度程度以上の石が必要である。
石英、チャート、めのう、黒曜石などが利用された。
■火打金
 鉄は、その中に含まれる炭素の量によって軟鉄、鋼鉄、鋳鉄に分けられる。火打金に適しているのは、炭素が0.1〜2%の鋼鉄である。
■火口
 火花から火種を作るもので、代表的な物がガマの穂。他にチガヤ、エブリコ(キノコ)ゼンマイ綿、モグサなどがある。
■身近なものを利用する
 専用の道具はなくても身近な物で火をつけることができる。火打金は、鋼鉄でできているやすり、ペンチ、鋸、ナイフなど、火打石は硬度が7度以上の硬めの石を使う。石の変わりに磁気の破片でもよい。
ガマの繊維と火花
ガマの繊維と火花
     火打石で火をつける
      火打石で火をつける
制作協力
関根秀樹(原始技術史研究所主任研究員)、佐々木尚子、花岡八幡宮、河三鉄工所、株式会社イワックス、株式会社レヂトン






問い合わせ先
山口県教育研修所 カリキュラム支援部
〒754-0893 山口市大字秋穂二島1062番地 セミナーパーク内
<TEL 083-987-1190 FAX 083-987-0209> e-mail:kyoiku@center.ysn21.jp

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