学習意欲の向上

学習内容の獲得 学習意欲(大) わかる喜び 学ぶ楽しさ
学習意欲(小) 学習意欲(中)
一人一人の学習・生活習慣等のステージ 学習方法・学び方の獲得

 児童生徒に「確かな学力」を育むためには、学習意欲を高めることが大切です。そして、学習意欲を高めるためには、一人一人が「わかる喜び 学ぶ楽しさ」を実感できるように、授業改善を図ることが必要です。
 児童生徒の中に、「わかる喜び」が増えること、つまり、学習内容の獲得が増えることが、学習意欲が高まる一つの条件となります。また、自分の学習課題を解決する方法がいくつか思い浮かんだり、学習を進めていく内に取組みが多様に広がったりすること、つまり、学習方法・学び方が身に付いていくほど「学ぶ楽しさ」が大きくなってきます。これも、学習意欲が高まる一つの条件となります。
 これら2つがうまく結び付き「わかる喜び 学ぶ楽しさ」を実感する学習体験が増えるほど、学習意欲が高まってきます。
 平成13年度教育課程実施状況調査の結果では、基本的な生活習慣を身に付けている場合は得点が高い傾向が見られます。また、家庭での学習習慣が身に付いているほど得点が高いという傾向も見られます。一人一人の学習・生活習慣が身に付いている状況〈ステージ〉があるほど、学習意欲が高まり、「確かな学力」が育まれることが考えらます。
 教師が「わかる授業」を実践するとともに、児童生徒に家庭学習を含めた学習する習慣、基本的な生活習慣が身に付くように、学校と家庭が連携して取り組んでいくことが必要です。

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家庭学習充実のポイント

 「家庭学習(宿題を含む:以下、家庭学習と記述)」を増やせば、学力が向上するとは限りません。「わかる喜び、学ぶ楽しさ」のある授業の実現と併せて、自ら学ぶ習慣を身に付けさせていくことが必要です。

「家庭学習」のよさ
子どもが自ら楽しんで学んだり、進んで学んだりするきっかけになる。
生涯にわたって学ぶ姿勢の基礎をつくる。
「確かな学力」を育む基盤となる。


「家庭学習」について、全職員で共通理解を図りましょう。
家庭学習の在り方(目的、内容、量など)
学年や個人差を考慮した家庭学習の出し方
休業日の家庭学習の出し方
長期休業中の家庭学習の出し方
保護者への協力のお願いの仕方
児童生徒の負担を考慮した各学年・学級、各教科からの家庭学習の出し方 等


「家庭学習」を出したあと、次のことに留意しましょう
提出物の確認
努力や進歩の状況に対する賞賛・励まし
宿題の出し方についての振返り・情報交換
定着していない内容についての指導  等


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学習する意欲を育み、充実感・達成感を味わう家庭学習の出し方(例)
家庭学習に適切な内容と量を考えましょう。
<内容>
繰り返して練習したり、毎日続けたりすることで効果が上がる内容
児童生徒の興味・関心がある内容
次の授業への期待がふくらむ学習内容や準備
<量>
児童生徒の学年にふさわしいと思われる量
児童生徒の生活のリズムを考えた量
期限や休日等を考えた量
※習熟度に応じた課題、個に応じた課題も考えましょう。

児童生徒が家庭での学習習慣を身に付けることができるようにしましょう。
自分の生活リズムをもとに勉強する時間を確保する習慣
毎日決まった場所で落ち着いて学習する習慣
休日でも、時間をきめて学習する習慣
読書する習慣

学校の授業との関連を図るようにしましょう。
児童生徒の学校での学習に合った内容
家庭学習の仕方(予習の仕方も含む)についての指導
家庭学習の成果が授業で生かせる工夫
一人一人に合った賞賛や励ましの工夫

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