トマト トマトとピーマンはいつごろ ピーマン
父 父:教一が語る「トマトとピーマンの歴史」
なす科のトマトと唐辛子の一種ピーマンはもともと中南米(メキシコからペルーにかけてのアメリカ大陸)が原産地なんだ。ではこの食物がいつ、どうやって世界中に広まったんだと思う?15世紀の末、イタリアのジェノヴァの船乗りコロンブスは1492年、スペインの援助で、カリブ海の西インド諸島(彼はアメリカをインドの一部と信じていた)に到着したんだ。このときあるいはその直後にアメリカからヨーロッパに持ち込まれたらしい。トマトは初め観賞用だったんだよ。食用として広がったのは、やっと18世紀になってからなんだ。ピーマンは最初は香辛料として広がっていったようだけど、品種改良により今のように「辛くない唐辛子」なったんだよ。日本にはパンと同じくポルトガル人によって16世紀中頃に伝わったんだ。
妹 妹:修子のひとこと
2つともアメリカからヨーロッパに入り日本に伝わったのね。コロンブスが活躍したころって日本では雪舟が水墨画をたくさん描いていたころだって先生から聞いたわ。
研一 ボク:研一のひとこと
15世紀末といったら、応仁の乱の後の室町幕府の時代だね。足利義政が銀閣を建て東山文化が栄えたころだね。
母:育代のひとこと
15世紀末ごろヨーロッパ人がアメリカやアフリカ、アジアへ出かけていった時代を「大航海時代」と呼ぶのよ。
大航海時代の世界地図スペインは1492年のコロンブス到達以来、アメリカへ進出し、コルテスがメキシコのアステカ文明を、ピサロがペルーのインカ文明を征服するなど植民地を広げていったのね
一方、ポルトガルは1488年バルトロメウ・ディアスが喜望峰に到達、1498年にはバスコ・ダ・ガマがインドのカリカットに到着するなどアジア方面に進出しインドのゴア、中国のマカオに拠点を築いていくことになるのよ。
遅れて、イギリス、オランダも次々に海外に進出していったの。わが国に最初にポルトガル人、次にスペイン人、それからイギリス人、オランダ人の順で来航するのは、これらのことと無関係ではないのよ。
トウモロコシ ママの一口メモ
トマト、ピーマン以外にアメリカからヨーロッパそして日本に伝わったものにトウモロコシ、ジャガイモそしてタバコがあります。
ジャガイモ

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