チーズ チーズはいつごろ チーズ
父 父:教一が語る「チーズの歴史」
アラビアに商人が羊の胃袋でつくった水筒に乳を入れ旅をしている間に、太陽で温められた乳が胃袋の凝乳酵素(ぎょうにゅうこうそ)のはたらきにより固まって、チーズのようなものができたという民話があるんだ。
実際には、チーズの起源は今から6000〜4000年ほど前のメソポタミア地方や中央アジア、エジプトあたりらしい。メソポタミアで、発見された石版には5500年ほど前の乳製品の加工の様子が描かれているよ。
日本ではインド、中国を経て8世紀の奈良時代に伝わったようで、チーズのような蘇(そ)や醍醐(だいご)と呼ばれる乳製品がつくられていたようだ。醍醐はとてもおいしく最高の味という意味の仏教用語で醍醐味(だいごみ)といわれ現在も一般に使われているよね。

妹 妹:修子のひとこと
奈良時代に仏教も伝わったことや聖徳太子が仏教の教えを基に国づくりをしようとしたことを知っているよ。

研一 ボク:研一のひとこと
聖徳太子って、女帝の推古(すいこ)天皇の摂政として、蘇我馬子(そがのうまこ)と協力しながら、冠位十二階(かんいじゅうにかい)といって家柄にとらわれず、才能や功績のある個人を役人に取り立てようとしたんだよね。また、小野妹子(おののいもこ)を中国の隋に派遣したことでも知られるね。
聖徳太子
聖徳太子

母 母:育代のひとこと
隋は5世紀末から6世紀初めまで約30年ほどの短い王朝だったのよ。小野妹子が遣隋使として派遣されたときは2代皇帝煬帝(ようだい)のころで、彼は大運河の建設、朝鮮半島の高後醍醐天皇句麗(こうくり、コクリョ)遠征などを行ったけれど、国内に反乱が起こり、その最中になくなり滅亡したのよ。
それから醍醐について、もうひとこと。1338年に室町幕府が成立する直前、足利尊氏(あしかがたかうじ)と争った後醍醐(ごだいご)天皇って知ってるかな。鎌倉幕府を倒し、天皇中心の新たな政治を行おうとしたのだけれど(建武の新政;けんむのしんせい)、尊氏が京都に別の天皇を即位させたため、南の吉野に逃れた天皇です。このため朝廷(ちょうてい)が南北2つに分かれて約60年間対立したままだったのよ。これが南北朝時代(1336〜92年)ね。醍醐味のあるお話だった?
後醍醐天皇

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