タイトル

歴史 歴史の概観 年表 弥生人の渡来 東大寺再建と重源 壇ノ浦の決戦 大内文化と「西の京」 毛利氏 朝鮮通信使 巌流島の戦い 吉田松陰 高杉晋作  馬関戦争 幕末維新 廃藩置県と「山口県」の設置 8人の総理大臣 歴代の県知事
歴史の概観
 ここでは、山口県の歴史全体のあらましをみてみましょう。
フランシスコ・ザビエル   毛利氏   松下村塾
フランシスコ・ザビエル   毛利輝元   松下村塾
古代こだい
 アジア大陸に近い山口県は、早くから大陸文化の影響を受け、紀元前2〜3世紀には稲作技術が伝わり、水稲耕作が行われてきました。
 4〜5世紀頃、大和政権による統一国家が形成され、県内には6つの国造くにのみやつこと1つのあがたが置かれ、さらに、7世紀には、大化の改新により、周芳すわ周防すおう)、穴門あなと長門ながと)の2国に統合されました。
中世ちゅうせい
 平安時代から鎌倉時代にかけては、地方の武士団が台頭たいとう(勢力を得てくること)し、周防国では朝鮮半島の百済くだらの王族を祖と称する大内氏、長門ながと国では厚東ことう氏が、確固かっこたる地位 を確立していきました。
 室町時代に入ると、大内氏が、弘世ひろよ(大内氏系図によると24代)のとき防長二国を平定しました。大内氏は山口に京の都を模した町をつくるとともに、朝鮮や明(中国)との貿易で財力を蓄え、大陸文化の導入に努めました。その結果 、山口は全国で有数の大きな都市として栄え、「西の京」と呼ばれるようになり、大変華やかな大内文化が開花しました。
 栄華えいがをほこった大内氏も、義隆よしたか(大内氏系図によると31代)が家臣陶晴賢すえはるかたに討たれて衰え、その陶氏を厳島いつくしま(広島県宮島)の戦いで破った毛利元就もうりもとなりが、やがて中国地方のほぼ全域に勢力を広げました。元就の孫の輝元てるもとは、豊臣政権とよとみせいけんのもとにあって、8カ国を領国りょうごくとするなど最盛期を誇りました。
近世きんせい
 しかし、1600年の関が原の戦いで徳川家康とくがわいえやす率いる東軍に敗れた毛利氏は、周防・長門2国36万9千石に領地りょうちをへらされてしまい、居城きょじょうを萩に築きました。これ以後、毛利氏は、もっぱら内政の充実に努めましたが、藩財政の運営は困難を極めたため、歴代の藩主は、きびしい検地けんちによって、増石ぞうこくをはかる一方、「防長の三白ぼうちょうのさんぱく(米、紙、塩)」(櫨蝋はぜろうを加えて「四白」)といわれる殖産政策しょくさんせいさくをすすめるなど、藩財政の強化に努めました。この結果 、長州藩は、幕末には約100万石の実力をもつようになりました。
 また、藩校明倫館はんこうめいりんかんを中心とする教育風土は、吉田松陰、高杉晋作たかすぎしんさくなど数多くの優れた人材を輩出し、長州藩は、明治維新を推進する中心的存在となり、我が国の近代国家成立に大きな役割を果 たしました。
近・現代きん・げんだい
 江戸幕府が滅んで、明治政府が成立(1868年)すると、長州藩は他藩に率先そっせんして土地と人民を政府にもどし、1871年の廃藩置県はいはんちけんにより、現在の山口県が誕生しました。
 明治政府は、多くの新しい制度を取り入れ、近代化政策をおし進め、中でも、近代工業の導入と振興に努めました。本県においても、セメント製造や硫酸製造の工場が設立されるなど、近代工業の芽生えがみられましたが、まだ、明治時代は農業を中心産業とする県でした。
 大正期に入ると、県内の豊富な鉱物こうぶつ資源や恵まれた港湾条件などにより、瀬戸内海沿岸地域には、造船、化学、機械、金属などの工場が次々に立地し、昭和の初期には農業県から工業県へと転換しました。その後も重化学工業を中心に成長を続け、第二次世界大戦後には、石油化学コンビナートが形成されるなど、全国有数の工業県として発展していきました。
 一方、農業、林業、水産業などの第一次産業は、工業化の進展とともに産業としての比重が相対的に低下してきました。さらに、近年においては、都市化の進展にともなって、商業、サービス業などの都市型産業が成長を続けるとともに、従来の産業分野を乗りこえた多彩な産業活動が活発化し、新産業の創出や新規事業の取組みが展開されています。
 本県の人口の推移をみると、明治維新の頃に約80万人であった人口が、明治の終わり頃には100万人を超え、第二次世界大戦後(1948年頃)には150万人を突破しています。その後、一時期160万人を超えていましたが、近年における人口の大都市集中や少子化などによって減少傾向にあります。
 
山口県の歴史を詳しく調べてみよう!
  山口県では、現在、県史の編さんがおこなわれています。山口県のウェブ・ページの「県史編さん室」をご覧になってください。県史編さん事業の概要、山口県史刊行物の紹介や山口県史・山口県史研究の販売などについて説明してあります。   
文化財を通じて山口県の歴史を調べてみよう!
山口県の文化財 文化財通 史

行って調べてみよう!
山口県立山口博物館
 理工、天文を含む自然部門と、人文部門を合わせもつ総合博物館です。常設の歴史展示では、展示資料の保存対策のために年に数回更新しながら、山口県の古代から近代までの歴史を、各時代ごとに紹介しています。
  
山口県文書もんじょ

 長州藩の藩政に関する多くの文書、大内時代や県内の旧家に残る古文書類をはじめ、県庁文書など多くの文書を収蔵しています。

山口県埋蔵文化財センター
 埋蔵文化財の保存はもとより、県民の文化活動の拠点のひとつとして利用できる文化施設です。
山口県編  『山口県史 資料編/史料編』 山口県 1996年〜  
小川国治編 『山口県の歴史』 山川出版社 1998年   
八木 充編 『図説 山口県の歴史』 河出書房新社 1998年   
山口県編  『きらめき山口Q&A』 山口県 1999年  
山口県山口図書館編 『防長郷土史料目録』 マツノ書店 2001年
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